IKEA、東京ディズニーランド87個分の広さの森林を購入。開発から土地と生態系を保護するため
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森林資源を使うだけではなく、保全の取り組みも行うのは賛成。
日本でも企業が森林保全の取り組みをCSRとして取り組んでいる事例はあるので、アプローチとして目新しいわけではないが、累計61万3千エーカー(約25万ヘクタール)という規模は驚き。
森林管理は長い目での取り組みが必要なので、どう管理していくのか、含め、中長期的な取り組みを期待。
注目のコメント
1990〜2020年の20年間で森林は1億7800万ha純減しました(FAO 世界森林資源評価2020)。減少ペースは年々落ちていますが、それでも森林減少は以前深刻な速度で進んでいます。
日本は森林率が高いですが、その多くは人工林で針葉樹です。一方、家具には広葉樹の方が向くと言われ、家具用の木材は輸入依存です。
ですが、違法伐採された木材の輸入・使用に対する規制は緩い。
2017年にようやくできたクリーンウッド法も、任意登録した業者が違法木材かどうかの確認を行わないことを禁止するぐらいのもので、罰則もありません(ちなみにアメリカ、EU、オーストラリアの主な違法伐採対策法は罰則あり)。
こうした中、日本でも広く流通しているIKEAのような企業の自主的な取組は歓迎すべきと思います。IKEAは自社製品にFSC認証木材を使用し、大手環境NGOと組んで積極的に森林保護に取り組むなどしています。
とはいえ大量生産・大量消費モデルであることには変わりないでしょうから、さらなる活動の深化を期待したいところです。欧米ではドローダウンの考えが広がってきていると思いますが、ビジネスを継続するために、排出量をオフセットできる自然環境の保全や植樹にコミットするという流れは今後加速せざるを得ないでしょうね。
このような取り組みが広がることで、気候変動に歯止めをかけられるのか、まだまだわからないですね。