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色々な人の会社への愚痴を聞いていると、ビジョンがない場合、物事の判断基準は声の大きい役員や管理職の感情。しかも、そういった人に限って保守的で、新しいことや既存の事業からはみ出ることを執拗に嫌う。
結果、新しいことを自由にやろうとする人は、我慢するか会社から出て行くかの二択。
というのをよく聞きます。
ところが、スタートアップ企業は、ビジョンがないと組織をまとめること、資金調達をすること、優秀な人材を採用すること、このあたりがものすごく難しくなります。(;'∀')
カネもない、ヒトもいない、資源もないスタートアップ企業からビジョンをとったら、本当に「なんにもない」になっちゃいますし。笑
ビジョンという名の幻想を語ることで、その幻想をカタチにするチャレンジがスタートップであり、カタチになった結果としての大企業です。
その中で、ミッション・ビジョン・バリューの概念は、第3段階から第4段階に至るために必要なものだと位置づけました。
https://note.com/fifthstage/n/n8bd2ed261656
第3段階は、トッププレイヤーたちの集団であり、
第4段階は、トッププレイヤーがチームとしてまとまった状態です。
NBAで11回の優勝を誇る名将フィル・ジャクソンは、常にチームを第4段階に至らせることを目標としてコーチングをしたそうです。
自らの力で動くことができるトッププレイヤーですが、共有するビジョンがなければ、チーム内の足の引っ張り合いや社内政治のみで消耗し尽くしてしまいます。
逆に、ビジョンを共有できれば、細かい意見の食い違いや承認プロセスで消耗することなく、無数のチームやプロジェクトが有機的に生まれては消え、千変万化しながら柔軟に物事に対処できる。
そんな非常に効率よくスピード感のあるネットワークの段階が第4段階です。
ただ、第4段階でなければ企業が成長をしないかといえばそんなことはありません。
多少効率を犠牲にしても、パワーのある人間が集まれば成果は出せる、ということなのだと思います。
個人的には、ビジョンと言うゴール設定以上に「人々の幸せや社会の豊かさへの貢献」と言う人生における最大のミッションを達成しようとするのならば、会社だけでなく地域や個人であったとしてもそれぞれのビジョンは描けるのではないかと思います
それまでは初期メンバーとほとんどの同じ時間をすごし、明文化しなくても同じ方向を進めていた。組織も大きくなって、そっか、伝わってないのか…と思い、ビジョンを明文化してくれる方をいれて、店長含め毎月3時間ほどのヒアリングで半年かけて完成させました。
基本的には自由な社風でありながら、迷った時の道標になるので時間とお金をかけて改めて作ってよかったと思ってます。
①会社を辞めようホトトギス(信長タイプ)
②作ってしまおうホトトギス(秀吉タイプ)
③出来るの待とうホトトギス(家康タイプ)
にわかれそうですね。
私は迷わず②ですし、スタートアップには②タイプの人材が多いと思います。
そうするとやはり会社・組織として、なんのために存在するのか、という共通の価値観はやはり持っておくべきかと思います。それをビジョンと言うのかどうかは知りませんが。
最近そんなことをウダウダ考えております。
経営者と現場は見てる物が違うので、相互に相手が理解できていないのだと思います。理解してもらう努力は必要かもしれません。
それより経営者と現場が共有すべきは、テクニカルな5カ年計画などではなくて、お客様にどう喜んでいただきたいかという思いだと思います。それこそが経営と現場が持つ最も強い共通項なのだと思います。
そうであれば、リーダーシップは現場に委譲されていると理解して、自らビジョンを提案して自分の仕事をやりやすくしたらいいのではと思います。環境変化を最初に実感するのは現場に違いないでしょう。
人間、整ってる方が心地よい部分もあるので、ビジョンのようなものがあると心地よいかも。規定されるので。フロムの自由の概念の通りです。