「軍が強くなければ……」ミャンマー国軍、鉄壁の信念はどこから
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こんな話も読みました。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14806372.html?iref=pc_ss_date_article
「ミャンマー(旧ビルマ)は1886年から約60年にわたり、英国の植民地統治下にありました。1942~45年は日本軍に占領されています。英国や日本に対する抵抗を経てビルマは48年に独立しますが、この独立闘争の中で生まれたのが国軍です。政治に関わることが組織のDNAに組み込まれていて、軍事の専門家としてだけでなく、国政に影響を与え、指導することまでが仕事の範囲、と認識しています。そうしなければミャンマーが主権国家として危機に陥るとまで考えています」
「国軍がこうした考え方を持ち続けているのは、国内が内戦状態にあるためでもあります。ミャンマーには公的に135の少数民族がいるとされ、民族間の経済や権利の格差が紛争に結びついています。独立以降、政府が全国土を統治できたことはありません。自国の安全保障は、日本では外国を想定した防衛の重要性を意識しますが、ミャンマー国軍は国内の武装勢力の制圧を重視してきました。国内の安全保障に主に目を向けた軍隊は、政治に関与しやすい傾向があります。国内の秩序の安定には政治への関与が必要だと考えるからです。そのため、ミャンマーでは国軍が重要な権限を握り続けてきたのです」
注目のコメント
独立後の歴史の中で、国軍が政治に関わることがデフォルトだったのがミャンマーの歩みだったといえます。「軍が強くあってこそ、国は強くなる」という街角のスローガンにも「規律ある民主主義」という彼らの価値観が見えます。クーデターはもちろん非難すべきですが、民主主義についての考え方の土俵が異なるという点を理解しないと、解決の道は見えてこないように思います。国軍の論理、ロヒンギャに対するミャンマー人の論理など、その土地を長年観察し続けた人だからこそ見えてくる貴重な視点、宇田有三さんのインタビューです。
民主主義が腐敗や癒着・金権政治と結びつきやすく、一定の期間ごとに軍によってシャッフルされざるを得ないというのはタイが典型的で、ミャンマーもそういう傾向が強まってきたということなのだろう。
タイで軍がクーデターしなかったら、タクシン一族がきっとやりたい放題で選挙の票もバラ撒きで思いのまま、それを変えるという選択肢をタイ国民がとっただろうとはとても思えない。
民主主義が善で、軍の政治が悪というデフォルメされた単細胞的見方ではこのあたりの地域の政治や社会を正しく捉えることができるわけがない。