「洋服の青山」想定を上回る希望退職…4000人のうち609人が応じる
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青山のサブブランドのスーツカンパニーやUNIVERSAL LANGUAGEは、結構いい感じの訴求をしてて、若手ビジネスマンなど、新しい客層を拡大しているのに本体の洋服な青山の店舗が多すぎですね。https://www.fashionsnap.com/article/2021-01-21/aoyama-store/
注目のコメント
主力の『洋服の青山』では、ハンガーとか洗濯ネットとか洗剤とか、服好きならお世話になってる便利なものを売っていたりします。あと、一般的には『紳士服量販店』と一括りにされがちですが、大手の中では唯一、素材や製法、パターンにこだわって本格的なテーラーをやっている印象。その意味においては圧倒的なコスパを誇ってます。特にUNIVERSAL LANGUAGEは素晴らしいと思います。今やビジネスウェアとしてもUNIQLOが最大のライバルでしょうが、UNIQLOは素材にこだわる戦略から外れ、化繊を中心にコストを抑える利益追及にシフト気味なので、素材追及路線で進んでもらえると棲み分けができて良いのではないでしょうか。
数年前までSuit Company、Universal Languageの商品部門にいました。特にハンドメイドスーツ(袖付けと肩のいせこみ)の着心地は圧倒的に快適で着用をおすすめします。スーツを窮屈に感じるのは袖付けと肩周り生地のゆとり不足からです。
また一般の人にわかりにくい仕様面やボタン、裏地、袖裏、芯地など副資材も明確に他ブランドより良いものを使っていました。ただ、購入に至る要素は多様(販促内容、店の空気感、店が近いか、馴染みの店員、シルエット、生地の色柄など)で商品の質が高いからといって売れるわけではないことが服の業界の難しさでもありました。
スーツの販売数の減少は小売の問題だけでなく、オーストラリアなどの羊毛、それを糸にする業者、染色、生地の製織、生地の仕上げ工程、中国含む東南アジアの縫製工場など世界中に影響があり、日本で言えば特にウール生地の分業体制ができている愛知の一宮周辺(尾州)の中小企業も相当なダメージのはずで、飲食のように目立たないが廃業、失業も相当多く出ているのではと感じてます。
今回の希望退職は今後の市場規模を考えると避けられなかったとは思いますが、手を挙げた人たちが新しい業界、職場で活躍できること祈ってます。また青山商事の盛り返しも期待したいです。当日に組織機構の変更もしてますね。
・地区統括部を統合し、本部と営業店が一体化
・商品戦略の一元化を推進、「商品企画部」を「レディス事業部」新設
など
市場の変化に対応する商品企画・リブランディング、デジタルマーケ、仕入在庫管理販売出荷の整備、本社機能のスリム化、コンプライアンス徹底とリスク管理体制強化など、これらはどの業界でも必要となりそうです。