コロナ融資、迫る返済期限 倒産・廃業の引き金に
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一年前の融資時点の想定は、コロナが夏頃には収まるだろうという貸し手・借り手双方のマクロ想定に基づくものだったと思います。実態は異なりましたし、企業の財務ダメージは拡大を続けています。しかし、一年前と比較してこれらの企業の存続を支える必要性が減ったということはありません。企業の財務状況の悪化に対して、与信継続を公的機関がサポートする必要性は全く弱まっていません。
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別の論点ですが、リアルオプションの考え方は、昨今のように将来の不確実性が高い時の財務状況シナリオ分析や、contingency planの策定において有用です。
一歩先の未来のシナリオ分析をすることは比較的簡単ですが、二歩先、三歩先まで分析を進めると、例えば「そんなことまで考えたらもうどうしようもないから、分析してもしょうがない」等、そもそも匙を投げてしまいがちです。
ここで、decision treeを実際に書いてみて、各リスクシナリオが発生した時のダメージ、その場合に取るであろう対応策、その次のステップで起こりそうなリスク/アップサイドとそのインパクト、...を整理してみます。こうすると、不確実な将来に対して、実際に自社が直面している潜在的インパクトはどれくらいなのか、可視化することができます。
与信継続を勝ち取るための銀行交渉でも、より説得力をもたせられるはずですので、是非やってみて下さい。日経新聞に取材を受けたインタビュー記事が本日、電子版に掲載されました。「コロナ禍における中小企業の現状と今後」についてお話しました。皆さん、ぜひご一読ください!