アップル、6G開発のエンジニア募集-他社依存避け自力で主導権狙う
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垂直統合はどこまで進むのか。一般的には必ずどこかで非効率化が生じるというのがこれまでの常識だが、アップル含めGAFAMはその常識を変えるのか。
垂直統合のトレンドが進めば進むほど、ここ最近注目されている規制当局(独禁法)の議論もまた次のステージに行くのでしょう。
clubhouseのような新しいサービスは資本力とは関係なく、これまで以上に一気に広がる可能性が出てきたのか今のトレンド。だからこそ、既存の大手企業(GAFAMなど)はそれをあてに行くよりも、買収したり、このような垂直統合といった資本力の差を活用した戦略をより先鋭化させていくだろう。5GでのQualcomm・Intelとの文脈がある。
Appleは元々Intelから5Gモデムを調達しようとしていた(①、②)が、Intelが失敗した。元々Qualcommのライセンス料などに反発してIntelにLTEモデムを発注したなどその前から始まった対立があった(③)。しかし、Intelが開発しきれずに、Qualcommと和解せざるを得なかった(④)。⑤に詳しいが、5000億円の和解金に加え、6年間の特許使用や複数年半導体供給で合意している。しかし、本意としてはさっさと自分でやりたい。
ただし、Qualcommはその後独禁法で違反判決を受け、知財含めたライセンス料ビジネスモデルが以前と比べてリスクに晒されている(⑥)。
AppleはIntelがモデム事業から撤収した後にモデム事業を買収、そして独自で製造しようとしている(⑦)。モデムは通信規格含めたIPが絡む点が、他の自社半導体と比較して難易度が高いという認識。だからこそ6Gという次の世代に向けて知財含めた主導権を握りに行きたいから、こういう募集をする。一方で引き抜き含めた知財関連の訴訟とかも出てくるのが常…
①https://newspicks.com/news/1989495
②https://newspicks.com/news/3205960
③https://newspicks.com/news/3595635
④https://newspicks.com/news/3829261
⑤https://newspicks.com/news/3865491
⑥https://newspicks.com/news/3956314
⑦https://newspicks.com/news/5456362細かい話は加藤さんのコメント参照だが、エンジニアリングリソースを取り込むことでAppleとしては6GではQualcommに頼らなくてもいい状態に持ち込みたい。
Qualcommがいかに強いパテントビジネスと設計した部品の販売ビジネスを展開してるか?ということでもある。AppleはiPhoneが売れるたびにQualcommに一定の金額を支払う構図。(逆にAppleはQualcommにも結構強引な理由でお金を請求したりもしてきた)
このQualcommの強力な業界支配からAppleは早く抜け出したいのでチップ技術や通信チップ技術については早く内製したい。
6Gを手掛けられるエンジニアってやっぱり限られてるようには思うのだが…Qualcommのお膝元であるサンディエゴでも人材募集してるので、どこから人を採りたいかはお察しだろう。5Gでは完全にAppleの敗北。
過去の歴史を調べるとCDMAに関してはQualcommは Nokiaとも激しい特許紛争を繰り返していた時代があり、そういう意味ではQualcommがトップメーカーとガチンコで戦い続けるのは伝統的お家芸なのだろう。