ECB、ユーロ高に懸念 利回り上昇はなお楽観視=議事要旨
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ユーロ高に懸念というのがヘッドラインになっていますが、議事要旨では「ユーロ高は反転した」と明記されている部分もありますし、それは米実質金利の反転によるものだという指摘もあります。また、ユーロ高がHICPを抑制する効果についてもこれまでの試算が過大推計だった可能性も指摘されています。どちらかというと米実質金利上昇をテーマにユーロや株、クレジット資産に与える影響が話題だったのであって、ユーロ高に懸念、は主要テーマではなかったと思います。
注目のコメント
既に配信したレポートでも書きましたが、景気の中期見通しの改善を確認したことに加えて、長期金利の評価がポイントでした。
つまり、足元での長期金利上昇の主因が、米国債利回りの上昇であると整理する一方で、インフレ期待の改善による金利上昇であれば、実質金利の低下を意味するので容認するとも言っています。
それぞれ正しい議論だと思いますが、相互の関連は曖昧で、結局は長期金利の上昇を容認するというメッセージのみが注目される可能性があります。