フェイスブック、豪でニュース閲覧禁止 記事対価巡る法案に反発
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デジタル税がサービス面での徴収か、その話をすることで、IT大手によるサービス撤退の可能性、というテクノロジー優勢時代に国VsグローバルITへと、戦いがシフトされてきた!、と感じます。
注目のコメント
「無料」のプラットフォームは持続可能なのか、という問題だと理解しています。
フェイスブックの最大の商品は「ユーザー」です。ユーザーが自社のサービスを使ってくれることで、それを広告主に買い取ってもらう。その行き着く先は、Netflixのドキュメンタリー映画『監視資本主義』(原題はThe Social Dilemma )に示されています。つまり「FB中毒」にすることがいちばん効率が良い。顧客第一主義とはかけ離れたものです。
アップルは、自社のプライバシー保護の取り組みについて「利用者のために立ち上がるという単純な問題だと考えている」と説明しています。ビジネスモデルが違うからこういえるのですよね。
GAFAのうち、グーグルとフェイスブックは「マネタイズ」が必要な企業で、アマゾンとアップルは「顧客第一主義」を徹底できる企業です。これは大きな違いです。このニュースの今後の展開に注目しています。
この件では、日経のシリコンバレー特派員・白石武志記者が、FBとAppleの対立を詳報していてわかりやすいです。一読をすすめます。
FacebookとApple、プライバシー巡り火花: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN173300X11C20A2000000/
なおプレジデントオンラインは完全無料のサイトです。広告モデルで成り立っているので、この手の話題は触れづらいのですが、無視できないと考えています。有料制度を導入する必要性を感じています。世界標準に鑑みて強行案を出してきた豪政府に対して、まずはFacebookによるブラフ一撃。
人質に取られたオーストラリアのニュース配信社とユーザがまる損をしている状況。ゆえに長期で続くとは思えず両者でなんらか妥協案が出されるのでしょう。
私はFacebookもGoogle同様にニュース専用サービスを設置してそこで契約・支払いを済ませ、一般タイムラインや検索結果に対しては従来通り非課金、その代わり文字数制限や表示方法等の規制を厳格化するのが妥当ではと考えます。
実際FBニュースはアメリカでは試験運用済み、大々的に国際展開も既に発表済み
https://newspicks.com/news/5175686?ref=user_143212
つまりGもFもそれが既定路線、それ以上にはハードノー、というのが現在のスタンス。
ただし同様またはそれ以上にラジカルにやってくるのが欧州。それもあるのでFacebookとしてはまずは初戦で強めのブラフを放っておかないとドミノ倒しになりうる、という判断でもある。
EU、ニュース掲載に使用料課す ネット企業に、改正法が成立
https://newspicks.com/news/3825938?ref=user_1432123年前、マスコミ倫理懇談会で講演した角川歴彦さんは「プラットフォーマーはコンテンツはすべてタダだと思っている。著作権など頭の中にない。タタを前提としたビジネスモデルで巨額の利益を上げてきた。我々のようにコンテンツづくりに心血を注いできた人間とは思想の成り立ちが違う。それゆえに我々は戦わなければならない」という趣旨の発言をされました。その「戦い」が、最も先鋭的な形で豪州で顕在化したのだと思います。一方で、こうした「戦い」とは別に、アドブロックというユーザーからの反撃もあります。メディアの立場から言うと、コンテンツの注ぐ心血の努力に、プラットフォーマーもユーザーもどれほどリスペクトしてくれるかだと思います。そのリスペクトは、プラットフォーマーやユーザーにも大きなベネフィットをもたらすものです。そういう相互理解が進むことを願ってやみません。「情けは人のためならず」です。