米ニューズ社、グーグルと契約 記事提供で多額使用料
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グーグルというプラットフォーマーにとって、その上に乗る良質なコンテンツ提供者がいなくなると、プラットフォームとしての価値が激減します。
世界中の大手メディアが、デジタル上での収益化に苦しんでおり、さらにコロナ禍で企業のブランド広告の減少によって危機は高まっています。
持ちつ持たれつの関係上、グーグルが収益を分配するのはまともな判断ですし、さらに多額の使用料を支払うことで、より柔軟にコンテンツを活用して収益向上を狙っていくのだと捉えることができます。
注目のコメント
ネットメディア全体で、プライバシー問題とその根幹となる「広告」ビジネスモデルの代替模索の流れがますますはっきりしてきました。なんせ「非広告」の旗手がアップルで、政府の動きもありますので、ネット広告最大手のGoogleといえども無視するわけには行きません。
少額の「サブスク」の支払いにユーザーがかなり慣れてきたこともあり、サブスク料金から記事を作る人たちに正当に対価が支払われ、ジャーナリストがより安定して良質記事を作れるようになるのは望ましいと思っています。しかし、しばらくは「タダでないなら読まない」という人も多いでしょうし、せめぎあいが続くでしょう。ドイツを皮切りにGoogleが新規ローンチしたニュース配信サービスをアメリカでも始めた、という話です。
https://newspicks.com/news/5441301/広告収入をベースに置いたデジタルメディアビジネスでは、記事をどう拡散させ多くの人に読まれるかが主眼になります。その拡散でプラットフォーマーの力を借りざるを得ない現状は当面変わらないのではないかと思います(プラットフォーマーに依存せずにマネタイズするサブスク型の成功事例はまだわずかです)。いくらくらいなら正当な対価といえるのか、は評価が難しく、ネット台頭で最も打撃を受けているローカルメディアにどのくらい受益の機会があるのかなどいろいろ課題はありますが、大きな流れとしては歓迎すべき動きととらえています。