「EV資源」の調達で世界を圧倒する中国。日本はどう向き合う?
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2030年までに二酸化炭素排出量のピークアウトを目標に掲げる中国は、電気自動車(EV)などに使う資源の調達で攻勢をかけている。特に、鉱石に放射性物質を含むレアアースや、電池向けに高品位品が必要なニッケルは生産のハードルが高く、他国に先行して供給網を固める動きが顕著だ。一方、日米欧の政府は原材料の確保策を打ち出し、脱炭素化をめぐる攻防が先鋭化している。
モーター用磁石に使うレアアースについて中国は、国内の環境対応コストが低いことを背景に生産量で世界トップに立ち、近年はミャンマーからの調達も増やしている。1月にはレアアースの輸出入業者などを対象とした管理規制案を公表し、資源の囲い込みを強めようとしている。