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売上:ZARA 200億ユーロ、ユニクロ 1.6兆円
店舗数:ZARA 2,270、ユニクロ 2,306
という感じで、ものすごーく遠かったZARAの背中がだいぶ見えてきています。
財務的に見るとROICやそれをブレークダウンした収益性や生産性という点では、まだまだ断然インディテックスに軍配が上がるんですが、ことZARAとユニクロのブランド勝負に絞ればユニクロが売上で抜くのは時間の問題だと思っています。
ユニクロの優位な点は何と言っても店舗網のジオグラフィーでしょう。
成長著しく、かつ、コロナの影響からいち早く消費が戻っている中国を含むアジア・オセアニア地区で展開している店舗数が全体に占める割合はZARAの約20%に対してユニクロ50%となっています。
ただし、ZARA(インディテックス)と比較するのは、そもそもカテゴリーがかなり異なるので妥当な比較なのか、とは思います。
コロナの問題がある程度の収束をし、その後に、より皆が人と交流するようになった場合、果たしてどう変化するのか、ということもあると思います。
無論、ユニクロもファッション性も近年極めて高いですが、同じ状況が続くわけではないはずです。
気になっているのは、最近、ガイアの夜明けなどでも、ユニクロがSDGsを相当意識したメッセージを出していることです。各社そういう方向にあるものの、買い替え需要ではなくビジネスとして成長するというのは、どういうものになるのだろうと思って大変興味を惹かれています。
「ファッション性」の高いZARA VS 「機能性」の高いユニクロ。
コロナで外出が少なくなり、市場ニーズは「機能性」に傾き、ユニクロの存在感がますます高まっていくかと思います。
日経平均株価とスペインのIBEX35の状況が違うなか、ファーストリテイリングと「ZARA」のインディテックスを株価で単純比較することはできません。
コロナ禍の3月に世界中の株価は激減しましたが、現在では日経平均株価はコロナ前よりも爆上げ(約3割増)、スペインのIBEX35はまだ戻りきらず(約2割減)という状況です。
お国の状況が違うなかでの比較なので、「差を埋めた」というのも注意して見なければなりません。
ただし、日経平均のなかで圧倒的存在感というのはその通りであり、世界に誇れる日本企業だと思います。
どちらも春夏物の生産が遅れていて、商品のデリバリーが遅れているそうです。冬物も同じようにデリバリーが遅れてプロパーで売れる期間が短かかったそうです。
ファーストリテイリングの生産工場はアジアメイン、ZARAは欧州や中南米でもかなり作っています。コロナ禍の影響が、SPAの生産管理に響いているのはZARAの方が深刻なのでは?
あと、ユニクロにしろGUにしろ、デザインがサイズに影響しないアイテムが多く、試着しないで買えるのもコロナ禍では圧倒的に有利です。
ただ、オシャレではありませんから、コロナ禍が一服するとユニクロ離れがあるのではないかと感じます。ファッションと捉えると、ユニクロ一強は、ポジティブな要素ではない影響も大きくなると思います。
かつて株価1万円の時にストロングバイで買い推奨したことがありますが、今では10万円超え‼︎‼︎‼︎
ただし、株価は相当過熱感あり。