ファーストリテイリングが埋めた「ZARA」との差-日経平均で放つ圧倒的存在感
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Zaraはファストファッション。トレンド変化を基本にしている。UNIQLOは、変化ではなく改善が基本。それと、日本の繊維産業の強みである合繊やデニム素材で差別化している。機械メーカー、技術者とのネットワークもある。UNIQLO U では、ルメールという世界的なデザイナーとも契約している。ライフウェアという概念より、具体的なモノづくりの厚みが違うと思う。
注目のコメント
12ヶ月の決算が出ている直近期で比較すると、
売上:ZARA 200億ユーロ、ユニクロ 1.6兆円
店舗数:ZARA 2,270、ユニクロ 2,306
という感じで、ものすごーく遠かったZARAの背中がだいぶ見えてきています。
財務的に見るとROICやそれをブレークダウンした収益性や生産性という点では、まだまだ断然インディテックスに軍配が上がるんですが、ことZARAとユニクロのブランド勝負に絞ればユニクロが売上で抜くのは時間の問題だと思っています。
ユニクロの優位な点は何と言っても店舗網のジオグラフィーでしょう。
成長著しく、かつ、コロナの影響からいち早く消費が戻っている中国を含むアジア・オセアニア地区で展開している店舗数が全体に占める割合はZARAの約20%に対してユニクロ50%となっています。現下では、ベーシックで快適、かつ品質が確かなユニクロが伸びるのは、極めて理にかなっていますし、もちろん、そのために大変なる努力をユニクロが積み重ねている(品質管理、生産管理、製品開発、サプライチェーンetc.)ことは尊敬スべきことだと思います。
ただし、ZARA(インディテックス)と比較するのは、そもそもカテゴリーがかなり異なるので妥当な比較なのか、とは思います。
コロナの問題がある程度の収束をし、その後に、より皆が人と交流するようになった場合、果たしてどう変化するのか、ということもあると思います。
無論、ユニクロもファッション性も近年極めて高いですが、同じ状況が続くわけではないはずです。
気になっているのは、最近、ガイアの夜明けなどでも、ユニクロがSDGsを相当意識したメッセージを出していることです。各社そういう方向にあるものの、買い替え需要ではなくビジネスとして成長するというのは、どういうものになるのだろうと思って大変興味を惹かれています。自分も家族もそうですが、クロゼットの中にユニクロの服が確かに増えてきました。
「ファッション性」の高いZARA VS 「機能性」の高いユニクロ。
コロナで外出が少なくなり、市場ニーズは「機能性」に傾き、ユニクロの存在感がますます高まっていくかと思います。