「自由と自己責任」という嘘〜成果主義のうさんくささはどこから来るのか〜
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注目のコメント
>人事制度で成果主義を導入する場合も同じです。ある人が出した成果は、本当にその人だけのおかげでしょうか。違うでしょう。しかし、違うのはわかっても、では、どういう因果関係でその人が良い成果を出せたのかはわからない。だから「便宜的に」成果主義で評価しているだけのことなのです。
うーん、違う。
成果主義とは言っても、何が成果で、その成果がどこから生まれてきたのかを評価する側が見てないとでも思っているのでしょうかね。
そして、成果主義だろうが個人への報酬というのはチーム全体で稼いだ報酬の分配でしかない訳です。
だから、ある人は凄く成果を出してそれ以外の人は成果が悪くチーム全体としての成果が仮にマイナスであったら成果を個人レベルで出していた人の報酬も下がるのです。
それは、個人主義でしか成果を出さず、チーム全体の成果には繋げられていないからです。
そういう見方(評価)をすれば、個人の力に依存した成果主義にはならず、成果を出した源泉はチーム力であるということを評価する側が忘れなければ、上記のような懸念は懸念でしかなく、顕在化はしません。
その辺りのことを分かってる人たちが評価者である限り、成果主義は妥当だし、記事のような懸念を言う人たちが評価者の限りは成果主義での人事評価は失敗するでしょう(個人主義が蔓延するだけ)。それを言い始めたら、人が人を評価することなんてそもそも不可能ということにならないでしょうか。そんな事は当たり前です。
共通の目的に照らし合わせてルールを作り、それを信じる事で組織は成り立っていると思います。
だからこそどれだけその目的とルールを考えて、説明を根気強くしているかで納得感は天と地ほど差が出ます。
成果主義が正しい、正しくないではなく納得させる論理を説明出来るだけ真剣にルールを考えているかです。
ただ、論理的にしようと突き詰めて複雑にすればする程人事考課者訓練もままならず不信感とうさんくささが残ります。
極論ですが、成果主義の否定でゆるさを残すという意見は、胡散臭いと言われるのが怖くて説明を疎かにする経営者の怠慢でしか無いでしょう。