川淵氏「疲れ切った」とツイート 後任会長選びの騒動で
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次期会長は「若い方が」「女の人が」という発言も、森氏の発言と根本的に同様であることは常に発信していきたいです。
ステレオタイプ発言が問題だったはずです。
「女性蔑視」というよりも「女はこうだ」という客観的根拠に欠けた発言です。
女性蔑視のつもりはないと森氏もおっしゃっておられました。
その時のコメントに、「私はいつも女性はたたえている」と表現がありました。
その通りなのだと思います。
しかしこれもステレオタイプな発言です。
例えば、「私は人種差別はしない、なぜならアジア人のこともたたえている」とアジア人でない人に言われたらどうでしょう。これはステレオタイプな発言です。
森氏は、同時に辞任表明のコメントで、「老害と言われると不愉快だ」というようなご発言もあったはずです。
老害という言葉に不快感をお感じいただけたのであれば、「女はこうだ」という大きな括りの発言の弊害もお気づきになっていただけたのではないでしょうか。
その意味で、「若くて女性」ではなく、会長のジョブディスクリプションに照らし、能力を満たす人材を選考するだけです。もちろんその人材が若くて女性である可能性もあります。
その能力に満たすのであれば、老若男女どなたであっても適任者だという根拠を示すことが重要です。
同時に、今後約半年間の中での大規模で困難な課題を考えると、これまでのジョブディスクリプションを書き換える必要もあるかもしれません。
最後に、ステレオタイプな発言をしてはいけないのではなく、常に我々はステレオタイプな括りで発想してしまうということに気づくことが大事と考えます。
多様性という言葉が重要視されることも、これは日本に限らず世界中で常にステレオタイプによる弊害があるからではないでしょうか。私のような凡人であれば一瞬で憔悴する自信がありますが、川渕さんほどの方がたった数日の出来事でここまで弱音を吐くことに違和感があるので、これは「私は去る身なのでもう放っといてくれ」という意思表示ではないでしょうか。
私が今回の出来事で問題に感じたのは、川渕さんが森会長から打診されたとき、なぜ組織委員会の定款で規定された手続きを確認しなかったのかということです。組織委員会の定款によると、川渕さんが会長になるには、まず評議員会で理事に任命してもらい、自身は評議員から退き、理事会で最終決議を行うというプロセスが必要です。
もちろん、定款の隅々まで常に覚えることは不可能ですが、川渕さんは間違いなく組織運営のプロであり、組織委員会の評議員という身分を有しています。オファーを受けたらまず「組織委員会の定款はどうなってたっけ?」と思って改めて確認するのが当然の対応のはずです。
ご本人も正式手続き前にメディアに喋り過ぎたことを深く反省しておられるので、責めるようなコメントを書いてしまい本当に恐縮ですが、「定款を遵守する」という意識や文化が日本社会においては発展途上であることを感じさせられる一件でした。
何より、私は川渕さんが会長になること自体には賛成だったので残念。。川淵さんは正直な方でいらっしゃるのだろうと思います。複数のテレビ番組で、本件についての報道を目にしましたが、マスコミに囲まれてもノーコメントでかわすのではなく、ご自分の言葉で誠実に対応されているのが印象的でした。これ以上追いかけないであげて、と思います。