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カカオ農家は小規模。これは、カカオ栽培がそもそも大農園制に適さない性質を有していることが背景にあります。
カカオが生育できるのは平均的に高温多湿で、年を通じて気温差が小さい地域のみ。かつ日よけ・風よけになる木が必要なため、基本的には森林の中で生育します。よって、大農園よりも、粗放的な栽培の方が向いています。
こうしたもともとの性質もあり、賃金制の大農園経営ではなく、分益小作(地主が小作人に対して必要な農具や家畜等を支給し、小作人は収穫物を地主との間で分け合う)が主流化したと言われています。

加えて、生産者の経済的不安定には根深い構造的問題があります。

まずは、先物取引の銘柄のひとつとして、投機的に相場を形成してしまうという国際金融市場の存在。
それから、価格決定と流通の仕組み。例えば国家経済におけるカカオの重要性が高いガーナでは、カカオの買付・流通に国家の過剰な介入が見られることが指摘されています。政府許可を受けた民間会社が国内流通を担い、輸出に関しては政府出資の流通会社が独占しているとのことです(※)。
さらに、教育の機会と情報を持たない農民自身の、交渉力・品質管理力の欠如。

マース・モンデリーズ・ペプシコを抱えるアメリカや、ネスレを抱えるスイス、フェレロを抱えるイタリア、そしてロッテ・グリコ・明治を抱える日本...巨大チョコレート企業を抱える国々と生産国政府が協力し、複合的なアプローチで取り組んでいかないといけません。

※高根務(1999)『ガーナのココア生産農民』アジア経済研究所.
カカオは労働集約的な産業です。現在、児童労働フリーでカカオを生産する児童労働フリーゾーンを設置するスマイルガーナプロジェクトが進んでますが同様の取り組みを広げてほしいです。
一方でカカオの生産は一大産業であり雇用や外貨収入をもたらすのでバランスが必要です。

https://www.jica.go.jp/activities/issues/governance/platform/ku57pq00002ls3ne-att/materials_02.pdf
Happy Valentine's Day.しかし,15年前の「チョコレートの真実」 http://amzn.to/2sNB9Wt と変わらない.ガーナの隣国,コートジボワールの話.
著者は,世界のチョコレート生産の35%を占めているコートジボワールの密林で,カカオ農園で働く子供たちに出会う.子供たちは自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知らない.自分の過酷な労働が,先進国の人々が愛するお菓子,チョコレートになることを知らない.カカオの生産に携わる子供たちは,チョコレートをまったく味わったことがないし,おそらくこれからも味わうことはない.
カカオの原産地は中南米.スペインによるアステカ帝国征服後,カカオはヨーロッパに伝わり,我々にも馴染みのある消費方法が徐々に確立されていく.産業革命が起こると,それまで富裕層だけが楽しめたチョコレートは,労働者階級でも手に入れることができるようになり,粉末ココア,板チョコ,チョコレートバー,チョコレート菓子が作り出され,おなじみの巨大ブランド企業が誕生する.
一方.カカオ需要の増加とヨーロッパ諸国の植民地政策によって,アフリカでカカオのプランテーション栽培が進められていった.カカオの生産コストを安くするために奴隷労働が活用された.戦後,アフリカ諸国は相次いで独立を達成し,人身売買を含めて奴隷制は地球上から姿を消したはずだった.しかし,現在もコートジボワールには,監禁や折檻などを伴う奴隷労働が存在するという.しかも,子ども.なぜか?
フランスからの独立後,カカオ栽培を中心とした産業振興により奇跡的な経済成長を遂げ,西アフリカの優等生といわれたコートジボワールは,1980年代後半に,カカオ豆の暴落から経済破たんを起こす.「自由貿易」の名のもとの市場開放,内戦による武装勢力の衝突によって,コートジボワールのカカオ生産を支えていた近隣諸国からの移民労働者は去り,そんな中で復活したのが子どもの人身売買と児童労働である.
一方,先進国と巨大企業はこうした不正義を見て見ぬふり.なお,フェアトレードのような取り組みが広がりつつあるが,著者は言う. 「チョコレートの本当の歴史は、何世代にもわたって、多かれ少なかれ彼らのような人々の血と汗で書かれてきた。未来を見通してみるとすれば、ずっと昔から続くこの不公正が正される見込みは,ほとんどない。」
大航海時代から続くような伝統。結局最終的に行き着くところは、国の問題だと思います。

そもそも児童労働が教育を受ける権利を失わせているのではなくて、教育による知恵が抵抗を生むリスクになるから、これを防止するために、むしろ積極的に働かせる。常に奴隷・搾取の歴史はこの延長にある。

こういう利益享受者の意図・利権が国の中枢まで影響を及ぼす限り、外から、ましてや地球の遥か遠くにいる1取引先に過ぎない身で出来ることは、正直限られるんですよね。

私たちもメキシコの山奥からアボカド輸入してます。私たちの場合は、マフィアに対して自警団を組んで抵抗している原料農家地域のクラスターを運営する友人と組んで事業をしてますが、仮にマフィアの勢力下の農家しか存在しなかったとして、「けしからんからどうにかしろ」と環境団体に言われたところで、どうしようもないですからね。

「悪いけど、国に言ってもらえるかな?」としか言いようがない。環境団体や慈善団体の人道的な指摘に励む姿勢には頭が下がるけど、損得含めてきちんと双方理解の上に進むシナリオを描いた上で行動してもらわないと、歴史の尻拭いをする側にも、生活がある。
SDGs/ESGの潮流が益々盛り上がってきている昨今、政府、企業が本腰を入れてくる領域でしょう。
昨夜の福島沖地震、被災地エリアの皆様のご無事をお祈りします。
今年に入ってからも引き続き多様性や、経営や事業におけるさまざま変化の一つに可視化や透明化といったミッションが求められています。そんな中、スイスのスタートアップにfarmers connectという組織があります。まだ本事業がコーヒー豆を生産する農家と我々消費者において可視化することにより(具体的にはアプリにおいてブロックチェーンを駆使して)我々が購入した金額が何とか生産農家までダイレクトに分配されて欲しいというのが目的です。同様にカカオの生産農家から消費者までを見える化するのはどうでしょうか(すでに展開されているなら申し訳ありません)。これからの食品やプロダクトはもしかしたら原材料表記もそうですが、一体どこで生産されて、どんな思いで届けられているのかも見える化する事が問われるかもしれないですね。
カカオ栽培は以前から問題が大きく取り上げているところです。おそらく、メーカーには今後、この点について対策を行っているかどうかという目がどんどん厳しくなってくるものだと思っています。
カカオ豆は、ワインやコーヒーと同じく一定の緯度帯で優良な品質の物が育つ作物。
土壌が違えば香りや味わいが変わってくるため、その地域だけの恵みの産物で、ロマネ・コンティのようにその地域が一番恩恵を受けるべきなのに。