【猪瀬直樹】五輪組織委員会を「密室」から解放せよ
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結果論で不適合という声が多いですが、森元首相が会長に就任した際にはそんな批判は起きなかったように記憶しています。
今の騒動が発生したタイミングでメディアは「透明性」を求めますが、プロジェクトを進めるにあたり「経験のある人間」「判断できる人間」が多少強引に進めていかないと大きな規模のプロジェクトは進まない。
透明性を進めすぎても無駄な質問や議論が発生し物事が進まないことは多々ある。
今回のバッシングや批判はすべて昨年コロナによって開催できなかった結果であり、それに便乗して現在の森元首相を批判しているニュースを見ると残念な気持ちになります。
注目のコメント
森喜朗が組織委員会の会長にふさわしいがどうか、今回の発言に限らずこれまでにもその不適格性のシグナルは幾度も発信されていた。
にもかかわらず2020東京のお裾分けに預かる立場のメディアは、あえて触れないばかりかむしろ“森タブー”を強化する側に回っていたのである。
公益認定法人である組織委員会は、理事会の議事録を公開していなければならないが、その議事録たるやまことにお粗末なしろものに過ぎず、何を話し合い何を決定してきたのか理事個人個人の存在感・役割がほとんど希薄・不明である。
2020東京の開催の前だからこそ、新しい会長の下、組織委員会に自浄作用が発揮される機会を得たことは不幸中の幸いではないかと思います。
来年のいまごろ北京で2022冬季五輪が開かれています。森喜朗問題をきちんと片付けてこの夏、コロナ禍で1年延期になった2020東京大会を何としても成功させなければなりません。
【追記】
もう少し早い段階でこの問題を明らかにすべきとのコメントがありますが『東京の敵』(角川新書 2017年1月刊)に詳しく記述していますので参考にしてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4040821289道路公団問題の時から、猪瀬さんは「メディアの責任」を指摘し続けています。私も全く同感です。メディアが調査して報道しなければ国民に自然に気がつけ、というのは無理だと思います。今回の件もそうです。思えば問題だらけでその度に国民の関心は冷めていきました。
メディアもやっている、と反論するかもしれない。申し訳ないが、やっているが結果を出せていない、と言う反論は仕事のできないことの言い訳でしかないんです。
ただし、メディアが調査報道をやらない気持ちもわかります。インセンティブがないんです。視聴率は取れないし、新聞の部数も伸びない。だからスキャンダルや揚げ足取りばかりになるのでしょう。それならメディアの特権を取り上げた方がいいのではないかと思います。
独占が許されているのは社会的な責任とセットのはず。責任を果たさないなら普通のネットメディアと変わらないのでは、と思いますファクトやロジックの軽視、責任者の不明瞭さ、意思決定の不透明さーー。
組織委員会のガバナンスの問題は、日本社会全体が抱える課題に思えます。
組織委員会への批判もさることながら、「自分の所属している組織や自分自身はガバナンスを保てているか」という自省も、一人ひとりがしていくべきでしょう。
「国際社会で批判されたから」ではなく、日本をどういう国にしたいのか。なぜ、「女性は話が長い」と言ってはいけないのか。なぜ、ガバナンスを保たなければならないのか。
この問題を通じて、社会のあり方を根本から問い直さなければなりません。