イタリア新首相にドラギ氏就任へ 欧州中銀前総裁、大連立
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スーパーマリオは、果たしてイタリアというヘビーなダンジョンをクリアできるでしょうか。私は懐疑的で、それはドラギさんがいくら賢人でも、イタリアという国が余りに複雑ゆえ、一筋縄では行かないだろうと考えるためです。
人口が日本の半分以下のイタリア(6000万強)で、新型コロナの死者は10万人に届こうとしている。しかも、ワクチン接種が進んでおらず、まだ120万人しか打っていない。さらに、コロナ禍よる経済的打撃が他のユーロ圏諸国より大きく、2020年のGDPは8.9%のマイナスだ。こうした中、喫緊の課題はコロナ対策で、政争に明け暮れている場合ではないのだ。
議会で第1党の5つ星運動だけではなく、これまで野党だった第2党の同盟もドラギ内閣支持を表明しました。これに第3党の民主党も加えると、ドラギ内閣は議会の3分の2を大きく超える支持を得る見込みといえます。
ただし、ドラギ内閣がそれほど安定するとは言い難いように見えます。ドラギ内閣は、コロナ禍と景気の急後退への対策として、EUの統合と連携を基本とするでしょう。第1党の5つ星運動も第2党の同盟も、EUの強調については、もともとかなり否定的です。この2党は、そもそも政策がかなり違います。
所詮、選挙を経ずに、ドラギ首相は、緊急措置として大政党の協力を取り付けました。それ自体、手腕の発揮ともいえますが、議会との円滑な協力は簡単ではないでしょう。
内閣のメンバー自体は、無所属の非議員が中心を占めるようです。財務大臣には中央銀行の副頭取が、新しく創設されてあ環境(循環型社会)移行大臣には、物理学者が任命されています。あと、目新しいのは、ボーダフォンのCEOだったコラオ氏が技術・イノベーション担当大臣に任命されたことでしょうか。
ドラギ氏、イタリア首相候補指名受け入れ 議会の支持獲得に自信
https://newspicks.com/news/5589751/body/?ref=user_1125005