【完全解説】Airbnbの資本政策からみえた、10兆円企業の本質
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良い記事。ステークホルダーの定義とその配分をすることが経営の役割であり、ガバナンスを効かせるべき重要な点。加えて、チェスキーCEOの最後の一文に「誠実さ」と「やり抜く力」を感じる。
「Airbnbの強みは、長期的な視野に立つステークホルダー主義の企業文化だ。Airbnbでは、ホスト、ゲスト、コミュニティ、従業員、株主の5つの主体をステークホルダーと定義している。特にホスト、ゲスト、コミュニティの長期的な利益を、従業員と株主とともに支援していくことで永続的に成功する企業を築くことができるという価値観を持っている。」
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「チェスキーCEOは、Yコンビネーターの創始者ポール・グレアム(Paul Graham)氏による「ユーザーが欲しがるものをつくる」、ピーター・ティール(Peter Thiel)氏による「企業文化を守る」など、創業初期の投資家からのアドバイスを真摯に実行し、数多くの変化と危機から学び続けてきた。」Airbnbのファイナンス解説記事を執筆しました。
2020年12月に上場し、同年最大のIPOとなったAirbnb。もともと2020年前半での上場が噂されていましたが、同社にCOVID-19という最大の危機が訪れました。旅行業界が壊滅的になる中で危機をどう乗り越えたのでしょうか。
Airbnbのファイナンスから、答えのヒントを探ることができます。ビジネスモデルだけでなく、徹底したステークホルダー主義と高い危機対応力こそが、Airbnbの成長力の源泉とみています。
Airbnbの「すべてのステークホルダーに長期的に利益をもたらす」思考から、日本のスタートアップや企業も学べるのではないでしょうか。今回Airbnbの急成長の比較対象として挙がったメルカリ。
両社の共通点は意外にもユニコーン企業、評価額1000億円の到達スピードです。
一方で、Airbnbは評価額1000億円を到達後、さらに成長速度が加速しています。
その急成長を支えたのが組織文化、ステークホルダー主義。
特にステークホルダーの中でもホストの長期的な利益から考えるという点はすごく魅力的なところだと思います。
メルカリも2月10日終値ベースで時価総額は8731億円とついに時価総額1兆円も見えてきました。
今後、さらに日本でも大きく羽ばたくスタートアップを輩出していくために何が必要なのか。その差分は何なのかということを引き続き考えていきたいなと思いました。
以下に、直近のスタートアップIPOの資本政策記事を添付しております。
こちらも合わせて読んでいただくとすごく面白いと思うのでぜひ、ご覧ください。
メルカリ(2018年)
https://newspicks.com/news/3111709
Sansan(2019年)
https://initial.inc/articles/4UaRx7v6NEtQg9YUXXdDQ2
freee(2019年)
https://initial.inc/articles/2hicK7mqfUOSfyWS2ToQEw
Sun Asterisk(2020年)
https://initial.inc/articles/sunasterisk-ipo
プレイド(2020年)
https://initial.inc/articles/plaid-ipo