WHO 変異ウイルスで「逃避変異」確認 ワクチン効果に影響も
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ウイルスは、細菌のような、生き物ではありません。光学顕微鏡でも見えないほど小さな単なる幾つかの化合物の集団(極微小体)です。
0.5μm以下の大きさで、細菌はその50倍くらい大きな生物です。コロナウイルスは、直径80-220nm(1ナノメートルは10億分の1メートル)です。
基本的には、DNAやRNAの様な情報コードの化合物とそれを缶詰にする殻の部分の化合物からできたものです。生き物である細菌は、自分で細胞分裂してドンドン増えて行けますが、ウイルスは、幾つかの化合物の塊ですから、自分で増えることはできず、宿主である人間のような生き物の細胞に入り込んで、その機能を勝手に使って、情報を読ませて、同じ化合物であるDNAやタンパクを作らせ、パッケージして、宿主の細胞から脱出して、次の宿主に移り(感染)して、同じことを繰り返しながら増えて行きます。生き物でもないウイルスがまるで生き残り意志を持ったかの様に変異という進化ができるのか。不思議ですよね。化合物は安定ではありません。時間と共にドンドン壊れていきます。化粧品にも薬にも限定した使用期間があるのはそのためです。
エントロピーが大きい方に動くのはこの世界の原則です。ウイルスという化合物の集団もドンドン壊れて、ドンドン違う化合物に変化して行きます。普通は、その変化で、元々の機能を失なって感染できなくなったり、弱毒化しますが、物凄く多種の変異が起こり、たまたまその変異が、イギリス変異株のように感染力が上がってしまったり、南アフリカ変異株のように、ワクチン耐性が上がったりして、より増えて行けるようになってしまいます。まるで、生き延びる意志があるかのように。でも、それは単なるランダムな変異なだけです。
今の科学ではそういう風に理解されていますが、あと10年もすれば、実はウイルスは生きていて意志を持っていたなんて証明されるかも知れません。これまで、免疫を回避する可能性が指摘されていたのは南アフリカ株とブラジル株でした。この2つの株にはE484Kといわれる変異があり、この変異はイギリス株には見られていませんでした。
新たにイギリス株にもE484Kという変異が出始めており、その株においても免疫を回避する可能性があると指摘されました。
こういった変異株では、体内で産生された抗体が効きにくい可能性があり、WHOが警鐘を鳴らしています。しかし、効果は減弱するだけであり、依然、ワクチン接種に価値はあります。
また、コロナワクチンはmRNAなどの遺伝子を用いたワクチンであり、こういった変異株にも迅速な対応が可能です。近い将来、変異株に対するワクチンができたというニュースが流れ、各国が買い求め、ワクチン接種が進められるでしょう。