半導体不足という「有事」が問うニッポン半導体産業のあるべき姿
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注目のコメント
いまさら、日本政府がロジックやメモリを支援すると言っても、国内にはすでにプレーヤーがね。
記事中にもあります通り、まだ、三菱電機やロームなどがいるパワーIC系の方を支援するなら分かりますが、、、ルネサスには「自社生産への切り替え」という選択肢があった。一方、NXPとSTMにはそれがなく、明暗を分けたかもしれない。では、NXP、STMという欧州2社はこれから自社生産の準備をするかと言えば、そうではない。UMCやSMICなどTSMC以外のファウンドリーとの交渉を重要視するだろう。両社は、業界全体としてTSMCへの依存度が高すぎること、そしてTSMCが車載を主要アプリケーションとしていないことを知りつつ、今回のような事態を回避できなかった。そのため、今回の教訓を生かして、製造委託先の選定については、熟慮するはずである。「自社工場を持たない経営に転機が来る」と言うことは、製造委託戦略の立て直しも含めた議論が必要なのである。自社あるいは自国での生産にこだわることが全てではない。