「パタゴニア」「H&M」が注目するスタートアップ、コットン古着でリサイクル繊維を実現
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繊維リサイクルで主流となっていくのがケミカルリサイクルですね。耐久性や利便性だけではなく、廃棄繊維の色分けの選別が必要ないことが効率的です。ただ、ある程度の選別は必要だと思います。
繊維リサイクルは回収と輸送、選別に特にコストがかかります。選別は赤外線を利用し、簡単な選別ができるテクノロジーもありますが熟練した人の仕分けにかかっており、属人的です。セルロースが取れる繊維が集中的に集まれば理想ですが、そうはいかず、ポリやアクリル、ウールなどセルロース以外の繊維廃棄物が入り混じります。また、セルロースの含有率やファスナーやボタンなどの付属も考慮する必要もあるでしょう。
欧州では今後、 4年以内に廃棄繊維製品の分別回収に規制が導入され、リサイクルや加工にも規制を進めるプランがあります。こういった規制をチャンスとしたビジネスモデルが今後も出てくるのではないでしょうか。規制により社会のシステムチェンジも進むと思われますので、このようなスタートアップを社会が後押しすることもチャンスが広がりそうです。
注目のコメント
廃棄衣料(コットン)のリサイクルだけでなく、段ボールや稲や小麦のわらからコットンに近いセルロース繊維を作れるというところが期待度が高いですね。
プラスチック繊維は化石資源を使っているとかマイクロプラスチックが出るという理由から、天然繊維志向となる消費者もいますが、コットンであれば持続可能かというとそうでもありません。
合成化学物質を使わず環境負荷の少ないとされるオーガニックコットンでも、非常に多くの水を使い、綿花からの加工や輸送にも多大なエネルギーがかかっています。使用済みのものをリサイクルしたり、綿花すら使わずに本来であればごみとなる物から作れるのであればより良いわけです。
一方でこのようなリサイクル技術が開発されても、品質のよい材料が安定的に確保できるかという課題はありますので、彼らがどのように実用化し現実的に回収リサイクルを進めていくか、今後に注目したいです。凄いんだろうなーという感想しか湧かないぐらい技術面の説明を理解できない。
リサイクル繊維の技術革新は直近の廃棄問題に対するソリューションの一つではあるのだけど、
「リサイクル繊維の存在が大量生産を許容し続ける要因になり得るのでは?」といった業界全体の課題への影響や、その技術の難解度から果たして「リサイクルするプロセスがどこまで環境に優しいのか?」そして「リサイクル繊維をリサイクルする場合どうなるのか?」といった問いを想起させられる。
問題の先送りのような気もしていて、本来であれば全人類の「モノを生み・所有すること」の意識そのものを変革することが本質であることから眼を背けるべきではないと思う。