ワクチン接種後の症状、毎週公表 先行調査、医師ら2万人に拡大
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医療従事者への最優先接種は、「最も感染から守られるべき人からへの接種」という意味のほか、「臨床試験の追加データを得るため」という観点からも適しています。当初からそのような計画がなされていたと思います。今回の優先接種の対象者からは、大規模臨床試験に準じた臨床データが提供されますが、その入手は、一般の方を対象にするより明らかに容易で、高品質のデータが得られると思います。
新コロナ・ワクチンに限らず、新医薬品では承認後の一定期間は、「市販後調査」と呼ばれる「特別モニター期間」が置かれています。臨床試験で得られなかった有効性・安全性を慎重に確認し続ける目的です。ファイザー社製の新コロナ・ワクチンについては、海外での臨床試験成績のデータに加え、主に人種差を確認する目的の「国内での臨床試験」を経て、試験データの分析が行われている段階です。市販後調査のデータによって、リスクに対する対処方法の精度が上がります。その後に、一般の接種対象者に拡大されるという接種計画は、望ましいものと思われます。
