トヨタや日産、走行機能をソフトで更新 21年から導入
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クルマという製品に求められる基本機能が、従来の1. 人が乗る、2. 移動する、だけでなく、3. 人とデジタル世界のマルチモーダル接点(没入型)、という要素の重要度を今後急速に高まめていく中で(要はクルマが没入型スマホになっていく中で)、もうどうやってもソフトウェア依存にならざるを得ないしこうなっていくよねという流れ。
没入型デバイスとして、視覚や聴覚だけでなく体のいろんな部位を別々に使った触覚や運動感覚、素材の質感や音場、直接知覚できない内臓感覚に至るまで、これだけマルチモーダル出入力機能を総合的に繊細に発展させてる点が、実は自動車業界のもの凄い価値。むしろモダリティのチャンネルも限られて、没入型にはなり得ないスマホの次の接点デバイスとしての優位性が長期的な価値のはずで、そのために実は諦めても(切り離しても)いいのは「2. 移動する」という機能の方。
実際移動媒体が入力媒体と一体である必要は、機械システムでなく電子システムになったことですでに必然ではなくなっているし、EV化が進みエンジン技術の優位性が価値でなくなり、「1. 人が乗る」と分離されることで乗り心地も必ずしも優位性に直結しなくなる。かなり大胆に優位性と価値領域を再考する必要がある。
電子化とソフトウェア依存はどうやっても必然という流れの中で、まだ走行性能ベースとはいえこうした移行は遅すぎるくらい。安全性云々の話はずっとある中でも戦闘機のフライ・バイ・ワイヤ化は止められないのと同様に、ラン・バイ・ワイヤ化を前提に、マルチモーダル接点のハードとソフトを統合する次のiPhone開発者の立ち位置に向けて、どんどん発想も体制も大胆に変えて突っ走ってほしい。自動車会社も含めて多くの方が言う「クルマのソフトウェア化」という言葉には違和感があります。
OTAで機能がアップデイトされるのは便利ではありますが、そんなこと毎日起こるわけじゃありませんし…
クルマという商品は技術だけで売れるものではありません。
そしてあと10年も経つとEVや自動運転の技術自体の格差はほぼなくなるはずです。そうなった時にどのような商品をどのようなビジネスモデルで販売するかが勝負になります。
確かにクルマのあり方はEVや自動運転によって大きく変わるとは思います。
クルマが電源を積めば、家にいる時にできるようなことがクルマで全部できますから。これはすごいことです。
商品面では(まだどこもやってませんが)EVミニバンが一番有望だと思います。
EVミニバンに自動運転を組み合わせると、それはもはやクルマと言うより「動く部屋」になります。私のような個人事業主もそうですが、リモートワークや副業にも使える事務所にもなります。駐車場代を5万円払えば港区でも開業できますし、ワ―ケーションなど自由自在です。そうなればWeworkみたいな商売はやばいと思います。
元来、日本の自動車メーカーの強みは走行性能よりも効率的で快適な室内スペースにあります。各メーカーは「空飛ぶクルマ」など考えるより「動く部屋」を考えるべきです。
ビジネス面ではEMS事業です。
足下では台湾の鴻海がEV事業に参入してきましたが、品質が良く、壊れないクルマを造る技術について日本メーカーは今でも世界トップにいます。そして、家電やスマホ以上に「壊れない」ということはクルマにとって重要です。
クルマの製造が垂直統合型から水平分業型になっても組み立て工場は必ず必要です。雨後のタケノコのように出てくるであろうEVメーカーの製造部門を日本メーカーが担えばいいと思います。
これからの日本メーカーは、自社で魅力的な商品を開発、製造、販売する従来の事業と、他社のクルマを製造する事業を二本柱にしていくべきだと思います。
クルマ周辺の新しいビジネスを考えることも重要ですが、まずは得意なクルマ事業をしっかりと考えなければいけません。車のネット接続はかなり前から整備されていたこと、テスラは2008年からソフトウエアの随時更新を実現していたことを考慮すると、2021年開始は遅すぎる感が否めませんが、これからの躍進に期待したいです。
ただし、数年ごとにまとめてソフトウェアアップデートを行う開発体制と、随時改善リリースを実行できる体制は、構えが異なるため、どの程度の頻度で更新し続けられるのかが、実力の真偽を測るチェックポイントになります。