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貿易収支は輸出―輸入となり、輸出は外需、輸入は内需に左右されます。
このため、米国の赤字拡大は、日本とは逆にむしろ米国内需の相対的な強さを反映したという見方もできるでしょう。
輸出が大きく減少したという面もありますが、巣籠り消費の拡大で輸入がそれほど減少しなかったという一面も見逃せません。
コロナ禍で一時的にアメリカは貿易赤字を大きくしましたが、コロナ対策のワクチンがアメリカから海外に大量輸出されれば、貿易赤字は減り、この変化がアメリカのGDPを増やして景気回復に繋がる可能性もあり、より長い期間で見ないと何とも言えないと思います。こんな特殊状況下で一つの経済指標について大げさに取り上げるのは冷静な判断に繋がらず、無意味だと感じます。
米国の通年の輸出は前年比▲16%の2兆1300億ドル、輸入は▲9.5%の2兆8100億ドル。このリアルな貿易の数字の規模と、金融市場や株式市場の桁違いの規模を比較すると、今更ながらいかにバーチャルな世界で生きているかを痛感するなー。ちなみに米国の昨年のモノの貿易相手国1位は中国だった。
米国の貿易赤字相手をみると、やはりベトナムの上昇が著しいです。2019年は中国、メキシコ、日本、ドイツに次いで5位でしたが(585億ドルの赤字)、
2020年は中国、メキシコに次いで3位、赤字額も697億ドルと大幅拡大です。

別格の存在の中国、メキシコに次ぐところまできたとは、輸出拠点としてのベトナムがいかに地位を上昇させたかがよく分かります。中国からのサプライチェーンの移転に加え、米国の内需(特に巣ごもり需要、在宅勤務需要に関連するもの)が強かったことが効いたかたちです。

その他の東南アジアだと、マレーシアは19年の9位から8位、タイは14位から11位に上昇しているので、ここにも米中摩擦や巣ごもり需要の影響の一端が見て取れます。

なお、2年ほど前であればベトナムの対世界輸出の約35%が韓国企業、うち7割がサムスンによるもの(つまりベトナムの輸出の4分の1はサムスン)と言われていました。サムスンのスマホなどの製品がどこまで売れるかが、ベトナムの輸出をかなりの程度、左右していると言えます。
第二のリーマンショックみたいにならなければ良いですが。。コロナでどうしてもヒトモノカネの制限がかかるとそれにより本来のレベルで売り上げが出せない産業が出てくるのは仕方ないと思いつつ、これによって生活苦等社会的な影響が大きいと考えると何とも…
身も蓋もない話で恐縮ですが、米ドルが世界の基準となっている限り、政府の発行には限界がないので、あまり意味をなさない数字ですよね。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
米商務省が5日発表した2020年の貿易収支で、貿易赤字は2年ぶりに過去最大を更新しているそうです