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貯蓄膨らむ、20年は17.5万円増 今後の消費押し上げも

日本経済新聞
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  • さわかみ投信株式会社 代表取締役社長

    コロナで厳しいというニュースが溢れる中で、意外にも家計の貯蓄が膨らんでいる。これは「将来不安による防衛モードUP」が預貯金に行っているわけだが、「自助努力による利殖マインド」も実は増えている。つまり貯蓄だけでなく投資も膨らんでいるのだ。

    ステイホームも後押しし、オンライン証券での口座開設が2020年3月のコロナショックで大幅に増えた。2018年から始まった「つみたてNISA」もコロナによる将来不安という天の時を得て追い風に乗っている。

    冷静に考えてみたい。コロナによる経済的打撃は日本のみならず世界の憂いだ。ZoomやUber、Amazonのような、強制的な生活変容(巣ごもりなど)の中でニーズが高まった企業がある一方で、全体的にはマイナス面の方が圧倒的に大きい。それはGDPの減少という指標にも表れている。それにも関わらず、なぜ貯蓄率が増えるのだろうか? そしてなぜ投資にお金が回せるのだろうか?

    消費に行くはずのお金が貯蓄や投資に向かっただけではない。全体的にお金の流通量がマイナスにならなければならない中で、誰かがその穴を埋めている。もちろんそれは政府や中央銀行だ。しかしその穴埋めは将来に返済を伴うものであり、問題を先送りにしたまでだ。それ自体は緊急事態のいま誰も否定できるものではないだろうが、だからと言ってコロナが収まれば元に戻るというのは少々甘い考えかもしれない。

    「薬代は無料にしておくから、健康になったら代金を返してね」の策が本当に通じるか。ゾンビに薬を投与し続けている可能性もある。希望としてはもちろん、皆が元気になって活気ある世界を取り戻すことだが、返済すべき代金は極めて大きい。

    コロナ収束後、多方面で消費は増加するだろう。しかし私には、いま増えている貯蓄のすべてが消費にまわるとは考えられない。コロナが明け、薬の代金を政府が補助してくれなくなった時、再度人類は冷静さを求められるように思う。経済が本格的な健康体に戻るためには根本的な治癒が必要である。もし投資を考えるなら、そのタイミングがベストだ。そして既につみたて投資をしているなら、やめないことが肝要だ。


注目のコメント

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    世界銀行グループ MIGA 西・中央アフリカ代表

    消費の増加はは心理的な部分(コロナの不安からの解消)と物理的な部分(旅行などが自由にできる、夜もお店が空いている)があると思いますが、緊急事態宣言やワクチン接種などによりこれらの短期的な部分が解消に向かうと思われますが、コロナ前からあった年金問題に代表される将来への長期的な漠然とした不安は残ることから長続はしない可能性が高いとも予想できます。


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    東洋大学 教授

    定額給付金のタイムラグ経済効果の期待。


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