中卒後の進路未定、10年で4081人 沖縄の比率は全国ワースト 背景に「定員内不合格」の多さ
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単に数字だけを追う分析ではない形で改善策をとって欲しいと思います。
数字だけを追えば、改善傾向にある事実を評価すべきです。
それぞれの家庭や地域の環境などを考慮して子供達のキャリアにおけるロールモデルが急激に改善することは考えにくいためそう思います。
また、全体約200名強の生徒が進路未決定とのことですが、そのうち定員内不合格は50名強。
70%以上は進学に限らない未決定と判断すれば、文中にもあるように産業の創出にも問題がある可能性が高い。
数を減らしたければこの70%の内訳を細分化し分析する必要があります。
この見出しでは中学3年生の進路について責任ある記事とは思えず、単に教育委員会の高校の募集に対する批判になってしまいます。
重要なのは、不本意な進路をできる限り減らしていくことではないかと思います。
〜余談〜
考え過ぎかもしれないですが、結局「高校行って当たり前」が日本に根強く残っていてそれにより学歴という枠から抜け出せない考えの象徴のような気がします。
高度な学力を身に付けさせて弛まぬ努力で学歴を勝ち取ることは良いことではあると思います。しかし学習以外の道で弛まぬ努力で成功を勝ち取る道も、もっともっと奨励されるべきだと思います。
注目のコメント
以前、Teach For Japan の代表を務めていた時、貧困率の高さや学力テストの低さからどうにか支援したいと思って、沖縄にはよく足を運んでいた。
様々な教育関係者や行政関係者とお話をさせて頂き、「沖縄は他の自治体と抱えている課題が違うな...」という印象を持った事を覚えている。
沖縄の学力格差や貧困の問題は複雑で、一つのコメントで表現する事には限界があるが、当時よく関係者が話をしてくれたのは沖縄振興予算の話だった。
沖縄振興予算は毎年3000~3500億円と県民一人当たり換算すると全国一位なのです。もちろん沖縄には「特殊事情」があり、その交付金に対して特段異論があるわけではないが、この交付金が公共事業にどんどん支出され、新しい産業を創ったりするエネルギーに転換されていないとの事。結果的に教育にそこまで力をいれなくても「なんとかなる」と思っている人たちが多いと、複数の方から話を聞かされた。
もちろん、私は沖縄のエキスパートでもなんでもないので、人から聞いた話を紹介する事しかできないが、これだけの予算があるのであればどんどん教育に投資をしていく循環をつくるべきではないだろうか、と感じる。沖縄には経済的貧困と学びの関係で何度か足を運びましたが、松田さんがコメントされている通り他の地域とは異なる事情があります。また、数字的には経済的貧困にカテゴライズされる家庭でも、ご本人たちは地域の支援で貧困だと認識していないケースもあります。様々な要素が複雑に絡み合い、一筋縄では改善できない印象です。
公立高校の場合、定員内不合格は、相当な理由がなければ出せない判定です。
現に弊校ではここ10年、毎年定員割れしてますが、不合格者は1人もいません。全入です。
それでも、毎年綿密な合否判定を行なっています。不合格になる場合は、本当に特異な成績の場合のみだと理解しています。
例えば、500点満点の学力検査。ブービーが200点、最下位が10点のように、他の生徒と比較し、最下位の子が明らかに学力が欠如しており、入学後の学業継続が困難だと証明できる場合などでしょう。
だからこそ、こんな大人数が定員内不合格になっている現状に、納得し難い違和感を感じます。