アップル、日本勢にEV生産打診か 水平分業の決断迫る
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既存の自動車メーカーでアップルと対等に渡り合える筆頭はトヨタ。
テスラや中国勢より車の生産・安全性についてのノウハウを世界一持っている企業はトヨタなんだから、アップルとしたらそりゃトヨタと協業したいんだろうけど、裏方に徹したくないトヨタが拒否しているのかな。
日本におけるEV車産業のひとつの理想像としては、トヨタを中心に日本の自動車メーカーが集い、世界のEV車は日本が全部作るぐらいの意気込みで、EV車製造の覇権を握り、自動車産業と雇用を出来るだけ最大限守る事。このまま各社バラバラにEV車作っても、ゆっくりではあるが着実に地盤沈下し産業も雇用も蒸発しかねない。
日本は半導体で覇権を握れなかった教訓を活かし、EV車にサービスを積み込みたいGAFAM等のプラットフォーマーに設計は任して、それら巨大プラットフォーマーが設計する全てのEV車を日本の自動車メーカーが製造するという事に徹した方が、自社で設計も製造も全部やるより、産業も雇用も最終的に守れるのではないだろうか。
もちろん半導体と車を単純に比較する事は出来ないが、台湾のTSMCが国家主導で半導体製造世界ナンバー1になり、コロナ禍でも経済回復を牽引している産業を生み出した様に、日本も場合によっては携帯電話だけじゃなく政治主導で自動車産業の再編そして活性化を促し脱炭素の荒波を乗り切って欲しい。
今後、車中でもGAFAMのサービスをより快適に使いたいニーズと自動運転を見越した安全性のニーズがEV車に求められる事になると思うので、そう考えたらGAFAMとトヨタ(日本車)のダブルネームのEV車は最適なマッチングで世界的なニーズも高い様に思う。
EV車がダメだった場合の水素カー、もしくはその先の自動車産業を見据え、日本の自動車メーカーは一旦は裏方(製造)に徹する事を選んで、体力(利益)を蓄え未来のイノベーションに備える時期かと素人ながらに考えます。
注目のコメント
日本の自動車メーカーにとっては諸刃の剣。
ビジネスにはなるが、EVの競合を育てることになる。
アップルもテスラのように、初期生産の立ち上げで苦労したくないし、「餅は餅屋」と生産は委託した方が安全。
自動車メーカーからすれば、真面目に生産すればするほど、EVで競合するアップルを利するし、かと言って、自分が受託しなくても、どうせ誰かがやる。
まさに従来の自動車業界の常識を破壊する発想です。
落ち着くところは、マグナ(*)ような完成車受託生産会社か韓国メーカーのような気がする。
日系は、自社モデルとのシナジー(相互供給や委託販売)がないと、単なる受託生産は厳しいでしょう。
(*) マグナインターナショナル https://www.magna.com/home水平分業をやるメーカーもあるし、喜んでAppleと組みたい完成車メーカーもあるだろうなかで、日本勢に打診した、というのがポイントだと思う。
水平分業については、Magnaが一番有名。BMWやDaimlerの一部モデルなども生産していて、部品メーカーでもある。元々iPod開発していたメンバーも参画したり(①、まだ在籍しているのかまでは調べていないが…)、ソニーのVision-SもMagnaが関わっている(②)。
またHon Haiも、Bytonと製造合意したり(③)、iPhoneなどでのAppleとの関係性を考えると、自動車製造という点以外では、相互に一番親和性は高いだろう。またこれまでにHyundai・Kiaという韓国系メーカーが一番取沙汰されている。
そのなかでの日系メーカーへの打診。もちろん、Appleとしても交渉相手は幅広に持っていた方が良いだろうし、打診をしないわけではないだろう。でも関係性などでよりやりたそうな人がいるなかで、こうやって話が出てくるという点はやはり注目。
ちなみに、組み立てという観点では、SUBARUがトヨタの生産をしたり(資本関係はあるが)、豊田自動織機や日産車体もやっている。
関わるという点で、どこまで関わるのか(知見の提供含めた開発段階からの参加など)、というのももちろんある。またその関わり方とリスクのバランスで、工場や設備をどういう形で保有するのか(JV形式とか)など、色々な論点・深さがある。
①https://newspicks.com/news/2233309
②https://newspicks.com/news/5134165
③https://newspicks.com/news/5511765先日ヒュンダイとの提携話しがありましたが、そこでも書きましたが当然日本メーカーにも声がかかっています。むしろ技術力があるのに体力の少ない日本メーカーは格好のパートナーのはずです。
実際はどうかわかりませんが、韓国ヒュンダイが先行しているとすると、iphoneのフォックスコンのような大きな機会損失を招こうとしている可能性もあります。
日本が国として一枚岩で望むべきか、各社ごとに対応すべきか、その点も悩ましいのでしょう。本来は組んだ方が良いメーカーもいるはずです。