アップル、日本勢にEV生産打診か 水平分業の決断迫る
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長期の視点で見ると、長い間環境問題をどこか他人事に捉えて本腰を入れてこなかった日本のツケは今後どんどん回ってくる気がする。
自動車以外にも、未だ火力発電に依存している事や、それ以外もしかりです。
環境問題への取り組みテコ入れとクリーンエネルギー化はもちろん、もはやクリーンエネルギー=電力という概念の先を見るくらいじゃないといけないと思う。
関係ないと思う人もいるかもしれないが、海外からの観光を最重要指針に据える日本の生き死にも将来的に直接関係してくると考えています。
注目のコメント
日本の自動車メーカーにとっては諸刃の剣。
ビジネスにはなるが、EVの競合を育てることになる。
アップルもテスラのように、初期生産の立ち上げで苦労したくないし、「餅は餅屋」と生産は委託した方が安全。
自動車メーカーからすれば、真面目に生産すればするほど、EVで競合するアップルを利するし、かと言って、自分が受託しなくても、どうせ誰かがやる。
まさに従来の自動車業界の常識を破壊する発想です。
落ち着くところは、マグナ(*)ような完成車受託生産会社か韓国メーカーのような気がする。
日系は、自社モデルとのシナジー(相互供給や委託販売)がないと、単なる受託生産は厳しいでしょう。
(*) マグナインターナショナル https://www.magna.com/home水平分業をやるメーカーもあるし、喜んでAppleと組みたい完成車メーカーもあるだろうなかで、日本勢に打診した、というのがポイントだと思う。
水平分業については、Magnaが一番有名。BMWやDaimlerの一部モデルなども生産していて、部品メーカーでもある。元々iPod開発していたメンバーも参画したり(①、まだ在籍しているのかまでは調べていないが…)、ソニーのVision-SもMagnaが関わっている(②)。
またHon Haiも、Bytonと製造合意したり(③)、iPhoneなどでのAppleとの関係性を考えると、自動車製造という点以外では、相互に一番親和性は高いだろう。またこれまでにHyundai・Kiaという韓国系メーカーが一番取沙汰されている。
そのなかでの日系メーカーへの打診。もちろん、Appleとしても交渉相手は幅広に持っていた方が良いだろうし、打診をしないわけではないだろう。でも関係性などでよりやりたそうな人がいるなかで、こうやって話が出てくるという点はやはり注目。
ちなみに、組み立てという観点では、SUBARUがトヨタの生産をしたり(資本関係はあるが)、豊田自動織機や日産車体もやっている。
関わるという点で、どこまで関わるのか(知見の提供含めた開発段階からの参加など)、というのももちろんある。またその関わり方とリスクのバランスで、工場や設備をどういう形で保有するのか(JV形式とか)など、色々な論点・深さがある。
①https://newspicks.com/news/2233309
②https://newspicks.com/news/5134165
③https://newspicks.com/news/5511765先日ヒュンダイとの提携話しがありましたが、そこでも書きましたが当然日本メーカーにも声がかかっています。むしろ技術力があるのに体力の少ない日本メーカーは格好のパートナーのはずです。
実際はどうかわかりませんが、韓国ヒュンダイが先行しているとすると、iphoneのフォックスコンのような大きな機会損失を招こうとしている可能性もあります。
日本が国として一枚岩で望むべきか、各社ごとに対応すべきか、その点も悩ましいのでしょう。本来は組んだ方が良いメーカーもいるはずです。