【柴山和久】お金の有無で人生の豊かさは測れない
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注目のコメント
取材頂きました。
公務員の時には収入が安定し、MBA取得後の半年間は仕事も収入もなく、マッキンゼーでは実力以上の収入に恵まれ、それを投げ打っての起業と、目まぐるしく環境が変わったため、お金を幸せの関係について考える機会が多くありました。
まず、ある程度のゆとりのある生活水準を確保することで、幸せのレベルが大きく上がると痛感しています。10年前、仕事や収入がなかった時のことを思い出すと、今でも苦しくなります。日々の食費を切り詰めたり、身体の調子が悪くても病院に行くのを躊躇することは、心身の健康をそこないます。
次に、収入が大きく上がった時に、生活水準を上げすぎないようにすることも大切だと感じています。私の場合、コンサルタントとしての高収入は決して実力に見合ったものではないのに、いろいろ舞い上がってしまった時期もありました。そんな自分に気づいて生活水準を抑えたことで、その後、収入を半減させて起業する道が拓けました。
さらに、お金や生活水準よりも、自分が家族や友人、ひいては社会にとって意味のある存在だと感じられるかが本質的には重要です。仕事も収入もなかった10年前、お金がなかったことよりもさらに苦しかったのは、「仕事が見つからないのは、自分が社会にとって必要のない存在だからではないか」という思いでした。
なぜこうした考えを持つようになったのか、取材の中で詳しくお話しさせて頂きました。ありがとうございました。自分も父のバブルの敗戦処理でお金の修羅場を経験したので、他人事とは思えず読みました。
お金がないと本当に惨めです。
お金とは人の生きる価値、意味を守るためのものだと思います。別にそれを与えるものではない。でも、その価値、意味が何に立脚したものであるのかを見定められなければ、守るものがないのですからいくらあっても文字通り意味がない。
その事を様々な角度から柴山さんが考えてこられたのではないかと思いました。