【岸本拓也】外資系ホテルを辞めて、パン屋を始めた理由
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ジャパンベーカリーマーケティング社長・岸本拓也氏の連載第3回です。
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街を歩いていて、巨大な明朝体の文字が目に飛び込んできたことはないだろうか。「考えた人すごいわ」「告白はママから」「あせる王様」「並んで歯磨き」……。
店の看板のようだが、これは店名なのか? それとも何かのメッセージ? しかも周囲には行列ができている。
「これ何?」「パン屋さんだって」「うそぉ!」
こんな戸惑いと驚きを日本全国で勃発させているのが、ベーカリープロデューサーの岸本拓也氏だ。
冒頭に挙げたのは、すべて彼がプロデュースした高級食パン店の名前である。パンという身近な食品の買い物を、エンターテインメント体験に変えた岸本氏とは、いったいどんな人物なのか。その正体に迫る。(全7回)
■第1回 変な名前の高級食パン屋をプロデュースする男の正体
■第2回 難しいものより、わかりやすいものが売れる
■第3回 外資系ホテルを辞めて、パン屋を始めた理由
■第4回 商売の危機「3日、3月、3年」の壁がやってきた
■第5回 技術やプライドは邪魔。お客さんと地域の役に立つ店
■第6回 高級食パン専門店は一般のパン屋と戦ってはいけない
■第7回 変わった店名のつけ方と「三等地戦略」
注目のコメント
誰でも駆け出しの頃、特に新卒の場合、楽しいと思える仕事に就ける確率は低いです。大切なのは、つまらないと感じる仕事を通していかに好奇心高く学び、次に繋げて刺激をくれる出会いを大切にするかですね。
転機となる出会い、感謝であると同時に、その出会いは自分自身が引き寄せている場合が多いのも事実。ワクワクすることを追求していくと、色々な可能性と出会いは広がるなと痛感します。この記事を担当したライターの長山です。
お読みいただき、ありがとうございます。
大学在学中はスナックでアルバイトをしていた岸本さん。
「女性を口説いているお客さんのところには、あえて灰皿の交換に行かない」。
若いときから引き算の接客ができるあたり、只者ではありません。
ボーナスを全額使って、本場の一流レストランを制覇したというエピソード。
よく言われることですが、若いときは「経験」にお金を使うのが、いちばんリターンのいい投資なんですね。
考えてみれば、若い人たちを勉強のためにフランスに連れて行った畦地さんも、自分のプライベートな時間とお金をつぎ込んでいるわけで、なかなかできることではないと思います。
独立にあたり不安はなかったということですが、じつは私がフリーになったときを振り返ってもそうでした。
人間、自分にできないことは、そもそも発想すらしないのではないでしょうか。
ということは、「独立しようかな」と思った時点で、かなりやっていける確率は高いと思っていいのでは。
もちろん甘くはありませんが……。
では、どんなふうに甘くないのか。
岸本さんを待っていた甘くない現実は、明日くわしくお届けします。確かにパン屋さんは、街のパン屋さんにも高級なホテルにも、どこにでもありますね。
多少単価が違うかもしれないですが、高級な場所でも、街のパン屋さんとそこまで大きく単価が変わらない特徴があることに今更ながら気がつきました。
自分の得意な分野がどんどん磨かれていく様子興味深いです。
今朝の朝食は、でも我が家はパンと芋(さつま芋を焼いたもの)です。芋が意外とよく出てきます。