【岸本拓也】難しいものより、わかりやすいものが売れる
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「ほかの同級生たちが行ったことのない場所に行き、したことのないことをした経験は僕の自信となり」
高校時代、古文の先生が「古文なんて受験が終わったら使わないから無駄なんだけど、無駄がある方が人生豊かなんだからな」というようなことを授業中に話していたのを思い出しました。
個人的には、無駄かどうかは人生の最後に判断すればいいことだと思うので、とにかく若いうちから多種多様な体験をする、というのは大事にすべきだと思います。
注目のコメント
ジャパンベーカリーマーケティング社長・岸本拓也氏の連載第2回です。
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街を歩いていて、巨大な明朝体の文字が目に飛び込んできたことはないだろうか。「考えた人すごいわ」「告白はママから」「あせる王様」「並んで歯磨き」……。
店の看板のようだが、これは店名なのか? それとも何かのメッセージ? しかも周囲には行列ができている。
「これ何?」「パン屋さんだって」「うそぉ!」
こんな戸惑いと驚きを日本全国で勃発させているのが、ベーカリープロデューサーの岸本拓也氏だ。
冒頭に挙げたのは、すべて彼がプロデュースした高級食パン店の名前である。パンという身近な食品の買い物を、エンターテインメント体験に変えた岸本氏とは、いったいどんな人物なのか。その正体に迫る。(全7回)
■第1回 変な名前の高級食パン屋をプロデュースする男の正体
■第2回 難しいものより、わかりやすいものが売れる
■第3回 外資系ホテルを辞めて、パン屋を始めた理由
■第4回 商売の危機「3日、3月、3年」の壁がやってきた
■第5回 技術やプライドは邪魔。お客さんと地域の役に立つ店
■第6回 高級食パン専門店は一般のパン屋と戦ってはいけない
■第7回 変わった店名のつけ方と「三等地戦略」構成を担当したライターの長山です。お読みいただき、ありがとうございます。
岸本さんは現在、「パン屋で街を元気にします!」とおっしゃっています。
高校時代、生徒会長に立候補したときの、「生徒会長になったら、高校のある街を盛り上げます」という公約と何やら通じるものがありますよね。
さて、本文中には入れられなかった取材こぼれ話を。
岸本さんの会社(ジャパンベーカリー・マーケティング)のスタッフはほとんどが女性です。その理由をお聞きしたところ、「僕が“女性脳”だからじゃないですかね」とのこと。
パン屋さんのスタッフは9割が女性だそうで、購買の決定権を持つのも女性がほとんど。
女性の気持ちがわからないとやっていけない世界で、「女性脳」の岸本さんが有利なのは間違いありません。特に子供がパンを食べるときは、複雑な名前と味が繊細で見た目も美しさを引き出すパンもより、単純なメロンパンや、揚げパンに手がのびますね。
大人は複雑なパンもその貴重さに楽しみますが、総じてどちらが多く買うかというと単純なパンかなと。
発想の源、確かにそうだなと思うと共に、まだ子供たちに間に合うと思い、(大人もまだ間に合うと思っています。)音・旅・服・食 大事にしたいと思います。