【水口貴文】経営者として大切にしている「2つのこと」
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「ブランド力」によって、強気な値付けが可能になり、ステークホルダーを幸せに貢献できるということ。
何が「ブランド力」を生むかは、業種と企業により異なります。
世界観をどう構想し、実現するか。
ダイレクトな便益と世界観の整合性はどうか。
「お店の雰囲気や接客、後ろにあるストーリーを伝えることで付加価値をさらに増すように努めています。
そしてそれが、倫理的な調達方法に基づいて、生産者からコーヒー原料を少し高めの金額で仕入れることを可能にしています」
注目のコメント
Think Labでの協業の際に、何度か水口さんとお話しする機会をいただきました。
コロナウイルスに応じて、店舗のCloseを決める判断が早かったのは、
「店舗スタッフ(スタバではパートナーと呼ぶ)さんが、自分の娘だったとしたらどうするか」をすべての判断基準にしている
とおっしゃっていて、こんな素敵な経営者がいるのか、と感動しました。第1回に「スタバっていい会社ですね」と申し上げたのですが、今回の話でさらに納得しました。
今回おっしゃっている2つのことはとても密接に関連していると思います。単純化を恐れずに言うと「熟成させること」。世の中スピードの時代、即断即決が求められますが、普段から問題意識の樽をいくつも持って熟成させている経営者は即断ができるし、樽がなければどれだけ情報を部下に集めさせてもなかなか決められないということではないかと思いました。スターバックス コーヒー ジャパンCEO・水口貴文氏の連載第6回です。
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1971年に米シアトルで産声を上げたスターバックスは、96年に日本に上陸。東京・銀座に1号店をオープンしてから今年で25年を迎える。現在、全国に1628店(2020年12月現在)を展開し、約4万人のパートナー(従業員)が働く。
水口貴文氏は、ルイ・ヴィトン ジャパンカンパニー副社長、ロエベ ジャパン カンパニー プレジデント&CEOを経て、2016年6月、スターバックス コーヒー ジャパンのCEOに就任。ブランドビジネスに造詣が深く、グローバルビジネスの経験も豊富だ。
外資系トップにふさわしく輝かしい経歴の持ち主だが、34歳のとき、傾きつつあった家業の靴製造卸の立て直しに奮闘し、他社に譲渡した経験も持つ。決して平坦な道のりではなかった水口氏の経営者としての軌跡を振り返る。(全7回)
■第1回 スターバックスCEOが学んできたブランドビジネス
■第2回 諦めなければ、いつかどこかで成功する
■第3回 会社は社員に成長の機会を提供する責任がある
■第4回 ルイ・ヴィトンはブランドの学校だ
■第5回 ロエベのリブランディングとマーケティング
■第6回 経営者として大切にしている「2つのこと」
■第7回 聞いて、質問して、一緒に成長する