【小島武仁】アルビン・ロス教授とマッチング理論とコーヒーアワー
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経済学者・小島武仁氏の連載第4回です。
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2020年9月、東京大学にマーケットデザインセンター(UTMD)が設立された。所長に就任したのが、気鋭の経済学者・小島武仁氏だ。
人と人、人とモノ・サービスの最適な組み合わせを実現する方法・制度設計を研究し、社会実装につなげる「マーケットデザイン」は、近年の経済学で注目されている分野。2020年のノーベル経済学賞が、マーケットデザインの一領域の研究者に授与されたことは記憶に新しい。
小島氏は東京大学経済学部を総代で卒業後、米ハーバード大学院、スタンフォード大学でノーベル経済学賞受賞者らに教えを受け、共に研究活動を行ってきた。自身も国際的に高く評価され、スタンフォードでテニュア(終身雇用資格)を得ながらも、母校の東大に拠点を移し、日本での研究活動、人材育成、社会課題への取り組みに意欲を燃やす。
小島氏の研究者としての歩みを追いながら、師の教えや自身の哲学を聞いた。(全7回)
■第1回 天才経済学者、マーケットデザインで社会を変える
■第2回 数学の挫折から経済学へ転向、ゲーム理論と出合う
■第3回 「小さくまとまるな」恩師の助言でハーバード留学
■第4回 アルビン・ロス教授とマッチング理論とコーヒーアワー
■第5回 アイデアを生み出す3つの秘訣
■第6回 ノーベル経済学賞への野望
■第7回 スタンフォードから東大に夫婦で移籍できた事情
注目のコメント
今日は自分がハーバードで大学院生をしていた時の話です。前回は日本でお世話になった先生たちの話でしたが、ハーバードでも指導教官のロス先生を初めたくさんの人にお世話になりました。
日本人でも高橋悟さん(シンガポール国立大学)、山本裕一さん(一橋大学)、鎌田雄一郎さん(UCバークレー)が同時期の大学院生(しかも自分と同じミクロ経済理論)でとてもお世話になりました。
東大でも新年度が始まりました。今年は小島ゼミ一年目です。自分が受けたような刺激を今の学生さんに少しでも与えられたらと思います。ゼミガイダンスが来週です、ぜひじゃんじゃん応募してください。コーヒーアワーはとても良いアイデア。私も取り入れたいと思います。クラスや企業研修でも、授業の終わった後に、部署ではこうしてる、自分はこんな経験をしたという参加者間の会話がとても重要だと感じていたので。
サラッと書かれていますが、英語は相当苦労されたのでは?わたしの場合はまずMBAでしたが、毎週の飲み会には皆勤しました!「なぜ完璧なルールがないのに、だいたいはうまくいくのかについては、理論的にはわかっていない」
これを証明しようという気持ちになるところがおもしろいですね。
経験的には理解できたとしても。