【竹村詠美】コンサルの思考法と自ら学んだ現場主義
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MBA、コンサル、事業会社(事業開発、経営企画)と三つを回ってキャリアを構築するというのは、今では当たり前のように言われているけどそれを最初から実践している。共通するのは戦略的な思考法であり、ビジネスを俯瞰して捉える力だったりするが、MBA、コンサルと事業会社の決定的な違いは実践力を伴うかどうか。特に現場での経験をどう落とし込むか。この辺りのインタビュー記述はリアルで参考になる。
注目のコメント
インタビューではあまりお話ししませんでしが、日本と米国のマッキンゼーの両方で仕事をさせて頂けたのはとても大きな財産でした。MBAの後ニュージャージーのオフィスを中心に、ヨーロッパと米国の各地でテクノロジーやヘルスケアのクライアントのプロジェクトを担当することが多かったのですが、米国では業界専門の方もかなり多く、私の様なジェネラリストと縦横の形で一緒にお仕事させていただいたのもとても良い経験でした。またフランス人の元上司とヘルスケアのプロジェクトに配属された時は、二人とも医療用語が英語で分からず必死に勉強したのも今となっては良い思い出です 笑
私自身もコンサルティングから事業会社へというキャリアパスなので、とても共感します。
論理的ななビジネスの組み立て方を徹底的に学び、同時にクライアントの経営陣とディスカッションできるのは、刺激的で学びが大きく、度胸もつきます。
同時に、マクロな世界のコンサルから、事業会社という狭く深いマイクロな世界では新しい違った視野が経験でき、何より現場主義を叩き込まれるので、物の見方が広がりますね。事業会社で良い意味でコンサルっぽさをなくすのも、信頼関係を築くのに大切です。戦略と実行の関係もそれに近いところがありますが、MBAやコンサルとしての見方は多くの場合事業を展開していくときの必要条件ではありますが、必要十分条件ではありません。こちらが評価されやすいのは「分かりやすい」から、だって学校で教えられるのですから。一方現場の信頼を得て物事を進められることが十分条件。文系、理系の壁もそうですが、論理性と現場主義は結構どちらかに偏りがちで、それを超えられたのが現在につながってらっしゃるのではないでしょうか。おそらくはここには書けない苦労もされながら。