ESG時代に響く宇沢弘文「社会的共通資本」の思想
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宇沢先生の思想は50年ぐらい早かったと思います。宇沢先生を呼び起こしているのは、時代の変化です。また、活躍した時代は異なりますが、渋沢栄一のリバイバルも同様です。
記事でご紹介いただいように、栄一の「論語と算盤」と宇沢先生の「社会的共通資本」に共通点を感じます。それは、人間にとって大切なもの、「価値」があるものは、こころ。
渋沢栄一は「合本主義」によって豊かになる社会を目指しました。宇沢先生は「コモン」(共通)に着眼されました。豊かな社会を目指す人々が集まるところです。
20世紀にフリードマン先生は「利益の最大化」を主張しましたが、21世紀は宇沢先生と渋沢栄一の思想を「価値の最大化」と解釈できるのではないかと考えます。
「資本主義と闘った男」とも云われる宇沢弘文先生と「日本の資本主義の父」と云われる渋沢栄一の思想が、「資本」「成長」「時間」などをどのように捉えていのか。二人の思想の関係性をもっと深掘りして展開したいと思います。2月24日に以下のオンライン・セミナーを開催いたしますので、是非とも、ご参加して一緒に考えてみてください。
【オンライン】スペシャル対談 「資本主義と闘った男」と「日本の資本主義の父」 | コモンズ投信株式会社
https://www.commons30.jp/seminars/detail/1138
注目のコメント
"教え子も含め日本の正統派の経済学者の間では、米国時代のUzawaが打ち立てた「2部門成長モデル」などの成果をたたえる一方、帰国後に環境問題への関心を強めた宇沢の「社会的共通資本」を学問的には高く評価しない雰囲気がある。"
この見方は記事の通りだと思います。というより、自分も含めこの「後期宇沢」についてはよく知らない経済学者が大半だと思います。「社会的共通資本」については、経済学のごくスタンダードな理論として「公共財の理論」というものがあって、それと比べてどこが違うのかよくわからないというのが正直な感想で、誰か詳しい人に解説して欲しいです。(偉大なUzawaと比べるのも烏滸がましいですけど、僕もずっとアメリカで教えてましたが40で日本に帰ることを決めたので、今後の生き方の参考にしたいと感じています。)