関東地方で「春一番」吹く 過去最も早い発表に
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今日の関東地方は、日本海の低気圧に向かう南風が広く吹きました。関東地方は、三浦半島や房総半島などで南寄りの風になることも予想されていましたが、東京都心や埼玉、栃木など内陸でも予想されたより広く南風が入り、立春の当日ではありませんが翌日という、1951年以降最速での春一番となりました。これまでの最速記録は1988年の2月5日でした。
この記録を更新するには、今年のように2月3日が立春となっている年に、タイミングよく強い南風が吹く必要があります。来年以降にタイ記録で並ばれることはあるかもしれませんが、長らく不動の1位をキープできそうな記録です。
日本海で低気圧が発達することは春先にかけてよくあるのですが、低気圧が強く発達して海や山が荒れることがあり、春一番ももとはといえば船乗りの間で春先に海が荒れて危ない風が吹くという意味で使われていた言葉です。今ではキャンディーズの歌のイメージがあり、なんだか穏やかな春がやってきそうな雰囲気がありますが、実際には低気圧で荒れた天気となることを注意する言葉でした。
すでに関東地方では前線が通過し北風に変わってきましたので、夜からはまた冷え込むとみられています。しばらくは冬の空気に覆われる見込みで、春らしい陽気はもう少し先のことになりそうです。今日は風が強かったのでもしや…と期待しましたがやはり！ 立春になってからすぐの春一番ですね。今年の冬は寒かったけれど春になるのが早いです。
去年春一番について解説した記事です。併せてどうぞ。
https://www.543life.com/kigo/post20200208.html春一番の定義は「立春から春分までの間に、日本海の低気圧に向けて吹く強い初めての南風」今年は一日早かったけど、いつもは今日2月4日が立春。この記録は破るのはほぼ不可能に近い。
