冨山和彦「江副リクルートは、日本の宝だった」
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懐かしいなと思いながら読ませていただきました。あの頃のCDIは冨山さんだけでなく、いい意味でも悪い意味でも「日本のコンサルティングを変える」「大前(研一さん=マッキンゼー)、BCG何者ぞ」的な起業家マインドがあふれていたと思います。
江副さんというかリクルートのすごいところは、高収益だけでなく創業の精神を少なからず保ち続けているところと感じています(卒業生の中にはいろいろな声があるでしょうが)。少し前に峰岸社長が「稼げる奴は何をやってもいいが、稼げないのに文句を言ってもダメ」的な発言をされているのを聞きそうかと思いました。「ロマンとそろばん」文化は顕在のようです。江副氏の逮捕は日本のベンチャー文化を遅らせたのではと残念。それでも江副氏のDNAを受け継ぐ人たちが日本のベンチャーのすそ野を広げてきたと思うと感慨深い。
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もし江副さんが失脚していなかったらリクルートがGAFAになっていたかもしれないし、リクルートではなくても日本からGAFAのような会社が生まれていた可能性がある。江副さんは不動産や金融事業で多額の借金を残しましたが、江副さんが去った後、リクルートはその借金を返してしまった。それができたのは、あの会社がGAFA並みの強烈なキャッシュ・フローを生み出し続けていたからです。(略)
20代なら起業は成長の機会、VCのお金は奨学金だと思って、思い切りやればいい。うまくいかなくても力がつきます。ただしお金を出してもらっておいて「西麻布でイエー!」はダメですよ。身になるのは、まじめにやったストイックな失敗だけです。日本のベンチャーはそういう部分で少し緩いところがある。シリコンバレーで起業する連中は、なんだかんだ言ってエリートだから、その辺はわきまえています。
30代の後半を過ぎてから起業する場合は「お勉強」とも言っていられないので、相当考えてから踏み切ったほうがいい。大企業の中でしか通用しない特殊な能力を身につけて「俺ってすごい」と勘違いした相場観のない人が一番危ないです。大企業の看板を背負っているからすごいのか、外してもすごいのか。そこが肝心。「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」
昨年「江副浩正」という分厚い本を読みました。
江副氏、リクルート、分厚い本ということで書店で何気なく手に取ってパラパラ読んだら、読み止めることができなくなってしまい、購入してしまいました。
文章の迫力はすさまじいもので、分厚い本でしたが、読了するのに時間はあまり掛かりませんでした。
それにしても、江副氏という気概があり、武骨であり、魅力のある人間がリクルートという巨大企業を一気に築きあげたというのは、事実です。
事件がなければ、リクルートがどのような企業になったのか、そして、江副氏が晩年をどのように過ごされたのだろうかかとても気になりました。
※ 「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」のプレートが欲しくて、ヤフオクとかメルカリとかで検索していた時期がありました。。。