帝人、変動価格システム参入(2)ダイナミックプライシングとミクロ経済学の市場均衡
経営コンサルタントによる経営戦略と経営管理に効く経営管理会計
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注目のコメント
商品供給側からは生産者余剰を大きくするために、ダイナミック・プライシングまでせずとも、プライス・ディスクリミネーション(価格差別)はあらゆる業界で行われていますね。エコノミークラスとビジネスクラスなど。
帝人のRFIDを使った棚札のダイナミック・プライシングは、在庫情報をインプットにする、ある意味Amazonのセドリと同じ発想です。
これを需要者の支払意思額(WTP:Willingnes to Pay)を何らかの方法で収集し、インプットとすることが出来ればより高い価格での販売も可能になります。
しかしこれはシェルフ・プライスをダイナミックにするよりも、ECサイトで購買履歴からWTPを推測したり、在庫を絞って(あと残り何個!)提示する方が向いています。
リアルな棚の値段をダイナミックにプライシングする提供者側のメリットは、導入コストが見合わないので今まで普及が進まなかった歴史も有ります。
電子ペーパーを使ったブリヂストンの値札なども昔有りましたね。引用
> ダイナミックプライシングは、次の2つのコンセプトで大胆にかつ簡潔に説明をつけることができます。
【ミクロ経済学】需要曲線に供給曲線をピタッと合わせることにより、消費者余剰を生産者余剰に転換する
【管理会計】CVP分析の気づきから、変動費を1円でも上回れば赤字受注も辞さないことにより、固定費を回収しきる(=設備投資や在庫投資の機会損失をゼロにする)
次世代のCFOは実証IOを知ってると、戦略もわかるCFOになれるかもな