「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」森喜朗氏
コメント
選択しているユーザー
「女性が多い会議は時間がかかるように見えてしまう問題」はどこから来るのでしょうか。森氏1人だけの問題ではなく、日本人は日本の意思決定の場の大半を占める、男性しかいない会議、それも上意下達的・同調圧力的・予定調和に沿った会議に慣れているのではないでしょうか。そして会議とはそういうものだ、と思っているのではないでしょうか。
海外メディアは日本メディアよりはるかにジェンダー問題、日本の女性の人権の問題に敏感です。
意思決定の会議では男女が同じような数になるようにバランスを保つのが当然であり、またその方が生産的なアイデアが生まれやすい、とされています。
一体何度「女性差別ニッポン」と報じられて恥かきますか?
だからジェンダーギャップ121位なのです。
先進国なら大企業の幹部であればすぐにクビです。
海外のSNSではすでに辞任を求める声が出ています。
これを機に変わりますか、それとも「日本を貶める報道だ!」と無視しますか?
以下、海外メディアの報道
米ニューヨーク・タイムズの翻訳:東京オリンピック組織委員会の会長で元首相の森喜朗氏は、女性は会議で発言しすぎるとし、発言時間を規制した方が良いと述べて世間の怒りを買った。
「女性差別発言」仏AFP
フランスの主要通信社AFPも「東京五輪トップが性別発言の報道」との記事を配信した。83歳の森元首相は「失言でよく知られる」と紹介し、この発言が、新型コロナ禍が世界的規模で続いていても組織委が開催にこだわり、批判に直面する中で飛び出したとも報じた。
AFPは、男女格差を示す世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数の2020年の順位で、日本が153カ国中121位にとどまったと指摘。JOCが理事の女性比率を4割以上とする目標を定めているが、「現在は25人中5人にとどまっている」とも伝えた。
この問題が国内外で「だからオリンピックは中止に」という方向に向かうきっかけになるおそれはあります。
日本が目覚めるきっかけになるでしょうか。
「そんなつもりじゃなかった」が通用しないのが差別発言です。
「言葉狩りは良くない」「拒否は断絶を生むだけ」という意見もよくきます。ですが社会の中で拒否されてきたのは、女性と男性、果たしてどちらでしょうか?遠慮している場合でしょうか。
注目のコメント
男性陣からも非難轟々であることに希望を感じますが、問題は何重にも。
①エビデンスもなしに女性は~と属性で語ること自体がNGだと気づいていないこと
②この発言により、一般的にマイノリティはただでさえ発言がしにくいのに、その発言を更に抑え込むようなステレオタイプを拡散していること
③それを男女平等を理念に掲げる五輪担当のトップが言ってしまうこと
④周りがそれを笑って受け止め、そのような人物が重要なポジションに居続ける日本
この方のマインドセットを改めることが難しければ、少なくとも、これを機に④を変えていけるといいですね。まだまだこういう発言をする方がリーダー職にある日本。びっくりもしますが、ある意味現実なんでしょう。性別や人種でこのような差別的発言をするということが、世界中でどう受け止められるのか認識をしていただく必要があります。ガッカリするのと同時にしっかりとフィードバックを送りたい。
このような発言で、いかに日本が遅れているかに驚愕します。
そして、100歩譲って仮に女性の発言が多くて時間がかかるとご本人が個人的に感じているならば、それをマネージするべきご本人のリーダーシップが足りないということを自ら露呈していらっしゃるのでは?
ジェンダーフリー、多様性を認め合うことが、より多くの様々な目線の素晴らしい活発なアイデアや意見が生まれることであり、これからの明るい未来、共創していく社会には必要です。