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昨年12月9日の英オックスフォード大学-アストラゼネカの承認申請前の最終臨床試験(第3相試験、約2万3000人)の結果は、権威ある医学雑誌に掲載されましたが、「2回投与試験での有効性は平均70%、2回を全量で接種した場合の有効性は62%、初回のみ量を半分に減らした場合では90%」という内容でした。また、初回のみの半量投与は誤りから偶然に発見されたとされ「仮説→検証」に沿っていないという点も含めて、一部の研究者からも信憑性が問われていました。「容量依存的な効果」は、医薬品の承認審査でも確認されるポイントであり、なぜ「初回を半分に減らしたほうが効果が高いか」という点を科学的に説明できないと、通常の審査(コロナ禍でなければ)では、解決するまで認可当局に審査保留にされるような内容だろうと思います。

今回(2020年12月までに英国、ブラジル、南アフリカ約1万7000人を対象に実施した追加臨床試験)の結果は・・・1回目の接種の3か月後で有効性は76%・・・2回目の接種までの間隔を変えたところ、6週間以内に2回目を接種した場合の有効性は54.9%、12週間以上空けて2回目を接種した場合の有効性は82.4%と、特に6週間以内の2回目接種群での有効率の低さが際立っておりましたが、やはり理由が明らかではありません。

さらに・・・、前回の結果と比較して、なぜ、1回投与の方が2回投与よりも有効率が高いのかという点が、やはり議論になるような印象を受けます。

しかし、物は考えようで、今回は何から何まで特別だと思われますので、供給量に不安を抱えるなか、この際「1回投与で効果が高いならむしろ好都合」的な議論になるのでしょうか?

過去の流れを読みましたが、解釈が難しそうで、今後審査当局がどのように考えるか、注目に値します。