イタリア大統領、ドラギECB前総裁と会談へ 首相候補指名か
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健全財政派のドイツ連邦銀行の伝統を踏襲する形で制度設計され発足したECB。その3代目の総裁がイタリア出身のドラギ氏です。初代総裁はドイツと同じ財政健全国オランダの出身で、ドイツ連銀の伝統に則った金融政策を取りました。2代目はフランス出身で、伝統を守りつつも、リーマンショック後の欧州金融危機に対応するため、“財政困難国”の国債買い取りという禁じ手に踏み込みました。反発したドイツ出身の金融政策委員が相次いで辞任する事態が起きるなか、オランダ中銀のウェリンク総裁などを押さえて“財政困難国”イタリア出身のドラギ総裁が就任した形です。ドラギ総裁はドイツ連銀等の反対を押し切って国債を大々的に買いました。新型コロナウイルス対応を巡っても、ドイツ、オランダといった財政健全国とイタリアなど南欧諸国との間で立場の相違が見られます。
ドラギ氏に期待を寄せる声がイタリアで上がるのは、なんだか分かるような気がしますドラギ氏は、ベルルスコーニ派(FI)、レンツィ派(IV)、民主党(PD)、5つ星運動(M5S)の支持を得られると見込まれている。なお、イタリアの2020年の国内総生産は8.9%の減少で、新政権には、EUのメガリカバリー計画によって資金提供された2000億ユーロ以上の資金を活用する力量が問われている。
評価は様々でしょうが、ギリシャ危機を乗り切るためにマリオ・マジックを駆使して重責を務めた手腕は認めるべきでしょう。
かつての日本を彷彿とさせる行政府の長の不安定さを踏まえれば適任じゃないでしょうか。