アップルが140億ドルの起債-調達資金で株主還元拡大へ
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手元現預金20兆円弱、毎年8兆円ほどの営業キャッシュフローを稼ぐ会社が、外から1.5兆円を借金してまるまる株主にプレゼントする。
そのためのコストは国債利率に0.01%を上乗せするだけ。
低金利が格差を拡大させる教科書題材。大企業向けのアクティビズムが積極化されたのは2011-2012年ごろからです。アクティビズムへのマネーのフローが一気に拡大し、供給されたマネーは必然的に大企業に向かって行きました。マイクロソフト、アップル、ソニーなど。
アップルへのアクティビストからの提言内容の一つが、株主還元の積極化。そして資本構成の最適化を狙い、初めて起債したのが2013年です。それ以降継続的に社債市場にアクセスしています。
この記事にあるように、調達環境をみながら、企業有利を判断すればより積極的に調達を行う。このような財務戦略で財務的判断をしています。