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激しい弾圧の中で、民主活動家や民主派の政治家が香港から逃れて難民申請するケースも次々報告されていますが(アメリカ総領事館への亡命、台湾への密航なども)、イギリスが英市民権を与える道を開く特別ビザの申請を受け付けるというニュース。
試算にある750万人のうち100万人移住すると、香港全住民の13%以上という大きな数字になります。
もちろん、旧宗主国と旧植民地という歴史的な関係はありますが、これが光の道筋になってくる人たちもいるのでしょうね。
香港に限らず、政治的不安定や言論の自由、紛争や迫害が起きている国・場所に暮らす人々が、緊急時や状況の激変時にもうひとつの安心できる所属先をもっておきたいというのは切実な声として聞こえてきます。
別途で話題にもなっている二重国籍や複数国籍を巡る議論にも深く関係(ちなみに日本は二重国籍を認めてないとされますが、国際結婚などで二重国籍をもっている子どもはたくさんいたりしますよね)します。
つい1週間ほど前、東京地裁で「二重国籍認めず」が合憲とされましたが…多様な時代に合った制度への議論がもっと深まることの必要性を感じます。
👆ここについてはこちらぜひ。
https://www.google.com/amp/s/times.abema.tv/news-article/8643396%3fmobileapp=1
英国が誰にパスポートを発行するか、永住権を誰に与えるかは、英国の主権に属することなので、中国は一切阻止できません。BNOパスポートの保持者だけでも73万人、BNOパスポートを取得できる資格者は290万人います。彼らは、英国に永住できる可能性が高いし、彼らの家族も永住は可能でしょう。
中国政府は、BNOパスポートを保持する香港人に対して、中国パスポートの発行を拒否したり、甚だしい場合は、香港での居住権を剥奪することはできるでしょう。それは、中国の主権に属します。また、英国に対して、経済面を含む強硬な措置をとることも予想されます。
英国を含め、ヨーロッパの国々も、移民を必要としています。どうせ移民を受け入れるならば、できるだけ社会に定着してもらいやすく、高い教育を受けている層を優先して受け入れたい、という欲求は、どの国も持っています。香港人を100万人単位で受け入れる、というのは、かなり「お買い得」な移民受け入れということになるでしょう。日本も、なし崩し的にベトナム人やネパール人が急増していますが、いくら短期間働きに来てもらっているだけといっても(欧米の国も、みなそう言っていました)、様々な手段を使って、必ず定住していきます。なし崩し的に短期の労働者のつもりで移民を増やすよりも、英国のように香港人を100万人単位で受け入れる、というのが、戦略的な移民政策といえるでしょう。
記事にもあるように、中国政府の反発よりも、香港市民の感情的な軋轢が問題となります。
また、受け入れ側の英国も、100万人も移住してこられたら職を奪われる英国人がたくさん出てきます。
国同士のスタンス以前に、双方の国民にとって進退両難の状況だと思います。
イギリスでやっていく自信がある人は、随分前にイギリスに渡っているのだろうと感じます。
確かに、永住権があっても安心して暮らせるかどうかは次元が違う話しです。
単に英語が出来るとかではなく、イギリスで生活出来るだけの仕事が見つかるかどうかかと。また、歳が行き過ぎていれば、年金額の心配もあるでしょう。
何より、ごはんは香港の方が美味しいですよね。
ロンドンのチャイナタウンは、高いですし…
イギリスが香港市民向けに英市民権取得につながる特別査証(ビザ)の申請を受け付けるとした事に対して、中国外務省は、香港の居住者が所有する「英国海外市民」を対象とした旅券を、31日から有効とは認めないと発表しています