YOASOBI誕生の舞台裏、仕掛け人はソニー同期コンビ
日本経済新聞
30Picks
コメント
注目のコメント
配信時代のヒットの法則が見え隠れするなあ。。。
(以下本文抜粋)
■配信サービスで繰り返し聞きやすい曲に
YOASOBIの人気に火をつけたのは、スウェーデンのスポティファイ・テクノロジーなどが手掛ける配信サービス。配信サービスは人気の楽曲が「チャート」としてランキング形式で表示され、繰り返し再生される傾向がある。YOASOBIは一度聞いて満足してしまう「大曲」をあえてつくらず、何度も聞きやすい楽曲づくりを心がけている。
ヒットのために仕掛けたもう1つの戦略は、少し驚くような発言にそのヒントが隠れている。「曲自体は僕らの世代が好きなものをつくっていない。自分が好きなものをつくってもしょうがない」。山本氏はこう明かす。その理由は単純だ。「僕が好きなものと10代が好きなものは全然違う」(山本氏)からだ。
山本氏は10代がどういう音楽を聴いてるのかを重要視した。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にダンスの動画を公開するなど、子供の頃から自らを表現する場が若者にはある。山本氏は「僕らよりも感覚的に音楽を聴いている。思わず体が動いてしまうような曲づくりを意識した」と話す。「最初にティックトックで広がっていく。10代の熱量はすごい」。その熱量に呼応する楽曲づくりを進めた。
■楽曲原作の音声ドラマの配信も開始
ファンがカラオケで歌うには難しい音程や相次ぐ転調など、歌い手にとって難易度は高い。それでもYouTubeなどでは「歌ってみた」動画が相次ぎ投稿された。「耳にすると何かかがこころに残り、繰り返し聴いても飽きない曲」を目指したといえる。