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メルク社製のコロナ・ワクチンのステージは臨床試験初期~中期の段階で、参入を表明している世界23企業連合中、おおむね17~18番目の位置づけでした。先行する企業のワクチンが世界にいきわたるとワクチンの需要が急減することが予想されますし、まして先行開発品と比べて商品力が劣ることが予想されるのであれば、大規模な臨床試験のステージに進み、今後多額の追加資金が必要になる前の段階で、開発を打ち切るという経営判断が行われたということでしょう。

参考までに、日本企業の開発状況については、アンジェスはメルクよりも進んだ位置にありますが、塩野義製薬はメルクと同じくらいの位置、KMバイオロジックス、第一三共、IDファーマは臨床試験のステージに進めていません(単純にステータスについてであって、有効性・安全性についての言及ではありません)。
そもそも全てのワクチンが成功するという可能性はほぼゼロに近かったと思います。これだけ多くのワクチン開発が進む中で、むしろこれだけの成功を収めたワクチンがすでに登場したことの方が驚くべきことであり、残念ながら今後もこのようなニュースを聞くことになる可能性が高いと思います。

メルクのワクチンは、ウイルスベクターワクチンという技術を用いたものでしたが、早期臨床試験において、過去の感染者の免疫反応と比べて、低い免疫反応しか見られなかったことが確認されました。これはモデルナやファイザーの試験でより高力価の抗体が見られたのとは対照的です。

このことから、ワクチン開発の中止を公表しました。メルクは同時に、COVIDに対する免疫調整薬およびコロナウイルスに対する抗ウイルス薬の臨床試験を進めており、今後はこちらに焦点を当てることになるでしょう。
ビジネス的に言えば、EVでもなんでも多くの挑戦の中から一部の成功が生まれるのは当然ですし、逆に言えば、多くの挑戦があったからこそ成功が生まれたのだと思います。少し前のEconomist誌だったかには、そうした淘汰が進む一方、ウイズコロナを考えれば出遅れた製薬会社も、例えば安価である、取り扱いが簡単など、次のステージで挽回することもできるだろうと指摘がありました。
成功する研究があれば、うまくいかない研究もあります。研究には莫大な資金がかかり、国のサポートがあるとはいえ、大変な労力が割かれたはずです。

一握りの成功のために莫大な資金、労働力を費やすのが研究です。我々が普段使用している薬やワクチンは、こうした積み重ねの上に生まれた尊い産物です。
猫も杓子もワクチン開発よりは、治療薬など別の解決方法や可能性を模索するのは研究開発として自然な発想だし、ワクチン開発から治療薬へのピボットの判断も妥当。多様性という意味でも良いと思う。

>引用
『初期の治験データで、他社のワクチンや新型コロナに感染し回復した人の免疫と比べ免疫反応が劣っていたためと説明した。』
今のところ、決定的な治療薬が見当たらないようですから、治療薬もワクチンと同じくらい大事です。
ワクチン開発も含めて投下した開発費が、結果的に報われるような有意義な成果を期待しています。
素朴な疑問、効果があるワクチンとないワクチンは何が違うんだろう?RNAワクチンなら基本的な仕組みは同じだろうに。