米英首脳、同盟関係の深化を確認 ジョンソン氏、パリ協定復帰歓迎
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ジョンソン英首相は、むしろトランプ前大統領の盟友だった。英国のEU離脱に批判的だったバイデン新大統領の方も、昨年12月には、ジョンソン首相のことをドナルド・トランプの「身体的および心情的なクローン (physical and emotional clone)」だと揶揄していた。しかし、バイデン氏が新大統領になった以上、お互いに良好な関係を示しておく必要があるのだろう。
ジョンソン政権の外交上の最大の失敗は、トランプ前大統領との関係を完全に見誤ったことです。
アングロ=サクソンの幻想に縋ったジョンソン政権と、自らの関心で是々非々の判断を下すトランプ前大統領では、そもそも親和性がなかったということでしょう。
対米関係を仕切り直すうえでは、旧来的な慣行に戻ると考えられるバイデン大統領の方がやりやすいのかもしれませんが、一方でハードブレグジットを是に組閣されたジョンソン政権に、そうした旧来的な慣行に耐えうる人材がいるのかは、謎です。バイデン政権発足で一番トクをするのは英国だろう。EU離脱、コロナウイルス感染拡大、欧州諸国の亀裂で英国が苦労しているときに、国際協調、米英同盟、コロナ対策を強調する政権がワシントンに誕生したのだから。