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ナワリヌイ氏は、これまで立候補しようとした選挙で、全て選挙委員会に「立候補資格なし」として立候補を禁止されてきました。ただ、立候補できたとしても、大統領選挙では、3位くらいにはなれたとしても、当選できるほどの知名度も支持もなかったでしょう。今回、全国で何十万人もが彼のためにデモに出て、3千人が拘束され、参加者の多くも警察に打ち据えられました。これで、彼の政治的存在感は、一気に大きくなるでしょう。プーチン政権としても、たとえ獄中であっても、ナワリヌイ氏を殺害する難度が上がった、といえます。
国内で10時間の時差があるロシアでは、ウラジオストクなどの極東部から、徐々にデモが始まりました。全土で雪が降っていて、シベリアなどは吹雪でしたが、全国の主要都市で、抗議行動が起きています。比較的若い世代の参加が多く、ソーシャル・メディアでの相互の呼びかけの効果が大きかったと考えられます。
抗議行動の開始前に、ナワリヌイ氏のチームが、ソーシャル・メディア上に、プーチン大統領が政商から賄賂として受け取ったという「1400億円のプーチン宮殿」の動画をアップロードしました。視聴数は、7千万を超え、動員に影響があったと考えられます。
現在、ロシアでは新型コロナウィルスの毎日の感染確認は2万人程度、死者は500人程度ですが、実際には感染者も死者もはるかに多いであろうと見る向きが多いです。経済的には、公式には2020年はGDP-4%と言っていますが、実際の打撃はそんな程度ではないでしょう。
ロシア 野党勢力の指導者 “プーチンのための宮殿”を公開
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210120/k10012824131000.html
https://www.youtube.com/watch?v=n8J2dW-QYQY
サンクトペテルブルクでもネフスキー大通りをデモ隊が埋め尽くし、その他地方都市でもかなりの規模のデモが起きています。
ただ、昨年8月のベラルーシにおける反ルカシェンコ政権デモにせよ、10年前のロシアにおける不正選挙抗議デモにせよ、これらの事例が教える教訓は「非暴力デモのみで権威主義体制を倒すのは非常に難しい」ということでしょう。
これはナヴァリヌィ氏も分かっている筈で、それでも尚命がけでベルリンから帰ってきたわけですね。
そして国民に大規模デモを呼びかけ、ロシア全土でプーチンへの抗議運動を引き起こす。ここまではシナリオ通りなのでしょう。
しかし前述のように、デモでは権威主義は倒れません。とするとナヴァリヌィ側はもういくつか弾を持っているのでは、という気もしてきます。
とりあえずデモは明日も続くようですし、おそらく当面は毎週末のように行われるのでしょうから、しばらくはその先行きをウォッチしていく必要がありそうです。