Alphabet傘下の気球ネット企業Loon、解散
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AlphabetのXプロジェクトはLoonの解散で終了しますが、収穫はあったようです。
「Loonは終了するが、Loonのために開発した高帯域幅(20Gbps+)の光通信リンクなどの幾つかの技術は、Xの別のプロジェクトで引き継いでいく。」
インターネットの恩恵を世界中に、というムーショットプロジェクトは、成層圏の通信基地局としての可能性を確認できたようです。
成層圏基地局による高帯域幅の光通信リンクは5/6Gの時代に膨大なデータを全く遅延なく通信が、途切れることなく、完全にやり取りできるという2030年のインフラになりそうです。
より高度の高い衛星と地上の通信とは違う価値がありそうです。
ソフバンク子会社HAPSモバイルの成層圏無人航空機が成層圏飛行とLTE通信に昨年10月に成功しています。HAPSモバイルとLoonは提携していて、Loon開発の通信機を搭載しています。
LTE通信の成功に留まってはいますが、高帯域幅の通信の開発を続けるようですから、手答えがあったんでしょう。
Loonの解散は残念でしたが、それでも別のXプロジェクトが何であるかということに大きな興味が湧いてきます。
気球という、取り敢えず成層圏に飛ばしちゃえ、という高専みたいなノリが、さすがGoogle、
Fail fast! Fail often!
気持ちいいですね。さっさと失敗して、次の挑戦ですね。
HAPSモバイルの“基地局搭載”航空機、成層圏飛行とLTE通信に成功
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1281796.html
注目のコメント
Loonはアフリカでは、ケニアで商用サービス直前、南アのVodacomとモザンビークでのサービス開始を検討しているところでした。
採算としては厳しいことはわかっていたのではないかなと思いますが、いまのタイミングなのはなぜ?という気はします。
ケニアは感覚的に人がいるところならすでに通信設備が設置されており、しかし気球に限らず2G、3Gから4Gへの切り替えが課題の状態で、もっというと現地通信会社の提携先が万年シェアが低いテレコムケニアだったところなどから、実験的な意味合いが強いのかなと思っていました。
Loonにはソフトバンクが1.25億ほど米AeroとのJV通じて投資していたかと思います。内部では長い時間検討してきた結果の決断なのだろうが、唐突な解散のニュースに驚いた。
Loonの解散発表の原文はTwitterのもの以外ではまだ見つけられていないが、この日本語の記事では「商業的実行可能性への道が予想よりはるかに長く、リスクが高いことが証明された」ことが解散の理由だとある。他のインターネットサービスと比較して、バルーンを使ってのシステム構築と運用はより費用がかかるということなのだろうか。それとも品質の問題か。非常に気になる。