2021/1/22

【台頭】大手SNSのユーザーを奪う「暗号化メッセージアプリ」

高齢の親まで巻き込むブーム

米仮想通貨シンクタンクの広報担当を務めるニーラジ・アグローワル(32)は、主にプライバシーを重視する同僚や仲間とのチャット用に、暗号化メッセージアプリの「Signal(シグナル)」を愛用してきた。
そんな彼は、1月11日に同アプリから2名のユーザーが新たに追加されたという通知を受ける──驚いたことに、それは彼の両親だった。
「Signalには、まだまだ危険分子的なイメージがある。なのに、両親まで使い始めるなんて」
もう一つの暗号化メッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」では、1月10日に極右団体「プラウド・ボーイズ」の創設者ギャビン・マッキネスが「復帰」を宣言。「しばらくここに投稿していなかったが、今後は定期的に投稿するつもりだ」と書き込んだ。
起業家で大富豪のイーロン・マスクも先日、「Signalを使おう」とツイッターに投稿している。
今年に入ってユーザー数が激増した暗号化メッセージアプリの「Signal」(Haruka Sakaguchi/The New York Times)