【1月20日 AFP】米動画配信大手のネットフリックス(Netflix)が19日に発表した2020年第4四半期(10~12月期)の業績によると、有料会員数が予想を超える伸びをみせ、2億人を突破した。

 ネットフリックスは昨年秋に米国で小幅な値上げを実施したが、有料会員数は前四半期比約850万人増の2億300万人となった。新規会員の約83%は北米以外だった。

 新型コロナウイルス流行で「ステイホーム」を強いられた視聴者の獲得合戦が、競合他社との間で繰り広げられたが、ネットフリックスが一歩先んじる形となった。2020年通年の会員の純増数は約3700万人で記録的な多さとなった。

 四半期決算は、純利益が前年同期の5億8700万ドル(約609億円)から5億4200万ドル(約562億円)に減った。しかし売上高は前年同期比21.5%増の約66億ドル(約6800億円)となった。

 有料会員数は前年同期比で23%増えたが、会員1人当たりの平均売上高は横ばいだった。同決算を受けてネットフリックスの株価は時間外取引で12%超上昇した。

 同社は投資家に向けて「わが社はこの類を見ない困難な時代の中で、世界中にいる当社の会員に気分転換や人間同士の結びつき、そして喜びを提供しつつ事業構築を継続できていることをうれしく思う」と述べた。(c)AFP/Glenn CHAPMAN